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【コラム】より良くとは。その子らしさとは。

ご覧いただきありがとうございます。

仕事のフィールドを、医療・介護業界から、教育・福祉業界に転換し、
早いもので、1年が経ちました。

どんな仕事をしてきたのか。

そしてこれからどのようなことを仕事としていくのか。
少し整理してみたいなとおもいます。

前職では、老年期最後の高齢者を対象に、病気に出会った後のいわいる健康寿命の後の期間をより良く、その人らしく終えられるように、ということを意識して支援をしてきました。

現職では、幼児期から学童期の発達に特性のある、いわいるグレーゾーンと呼ばれるお子さんから生まれながらにハンディキャップをもつ障がい児等を対象に、これから社会の荒波の中で強く生きられるよう、これもまた、より良く、その子らしく生きていけるように支援をしているつもりです。


果たして、より良く、とは。
その人(子)らしさ、とは。


何をもって"良し"とするのか、何をもって"らしさ"というのか、常に悩みながら、苦しみながら、試行錯誤を重ねる日々です。

脳神経系を主に勉強していると、その発達の歴史的アートのような素晴らしさの一方で、脆弱さや、機能の偏向による個人差、完成までの速度の差などからくる、この普遍性を求める社会の中での、ある種"定型"ではないことに対する残酷さのようなものも感じます。

より良く、というのはこの歪んだ社会の中で、特性や障がいを持ちながらも、"適応"をしていかなければならない、という第三者的視点にたったもので、
らしさとはそれぞれ、特性、個性を活かしながら自分の中の最大値で"在り続ける"という、一人称的視点に立ったものだ、とふと考えたりもするのですが、いまだに答えには行きつきません。

最近では、マズローの欲求階層段階から考え方をお借りして、おそらくもっもとらしかろう答えとして、

"自己実現"という表現をするようになりました。

社会のルールや潮流の中で、自分のなりたい、理想の自分になる。

そこには、自己だけではなく他者との共存や協調、規律の中で、普遍的な価値観をもとに形作られたこの世界を、特性を持ちながらも生きていく、その中で自分の理想を実現していく、そしてそれは他者に迷惑をかけるものではなく、むしろ他者のためになることが望ましいということも含んでいると、勝手に考えたりするわけです。

つまり、well being。
肉体的、精神的、社会的に満たされて幸福であること。

ここを、目指すこと。

それが、今の自分の、これからの自分の、
仕事かな、と思ったりするのです。

とにかく子供たちは、未来です。

社会に、より理解を深めていって欲しいという面と、それだけではなく、少し酷かもしれないけれど、今十分に自分の特性の中で頑張って生きている、その頑張りも認めた上で、さらに社会に適応していくように、力をより高められるように時には厳しく支援をしていくことも重要だろう、と今現在の私は考えたりするわけです。

この業界に入って間もないですが、
より、多くの子どもが自己実現を、well beingを、実現できるように、また少しずつ山を一歩一歩、登って行こうと思います。

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