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君のトナリで

ユキが「僕は…、君と言う名の翼が欲しい」とナルのことを見ていた。
君のトナリでのナルは明るくて、いつも笑顔を絶やさなかった。
テルコが「ナル。最近どうしたの?」と楽しそうにしている、ナルに声を掛けた。
ナルが「お母さん、最近ね。テニスのボール拾いしかさせて貰えなくてへこんで居たけど、テニスをやらせて貰える事になったの」とテルコに喜んで話をした。
テルコが「良かったじゃない?あんなにやりたかったテニスだから、出来るようになって良かったね」とナルの事を自分のことのように喜んでいた。
ユキがナルに電話を掛けてきて、「僕さ?ナルみたいに元気で明るくていつも笑顔を絶やさない、そんな僕になりたい」とナルに必死になって話し掛けた。
ナルが「ユキ?良い?あまり焦らないでよーく聞いてね?私は、ユキじゃないから私みたいにはなれないかもしれない、でも、ユキには良いところが沢山あるよ」とユキを励ました。
ユキは「僕に良いところって何処なんだろう?」とナルに必死に尋ねた。
ナルは「とにかく今はね?ユキの良いところを伸ばしていかなきゃだめだよ」と話をした。
ユキは「うん、分かった。僕、頑張るよ。頑張ってみるよ」と元気にナルに話をして電話を切った。

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