コーヒーが脳にもたらす働き

カフェイン効果は本物!




眠気覚ましをしたいときや集中力を上げたい時に、なんとなくコーヒーを選びがちになりませんか。
コーヒーを飲むと、こころなしかシャキッとするのにはきちんと理由があります。
また、日常的にコーヒーを飲む人は「コーヒーを飲もう!」と思っただけでも、すでにカフェインの恩恵にあやかっていることも。
本記事では、そんなコーヒーを私たちの「脳」の観点からご説明いたします。

準備段階から「ととのい」始めている


私たちがコーヒーを飲もうと動き始めるとき、家で淹れるならその器具を手に取ったり豆の香りを嗅いだり、コーヒーを飲むための準備行動を起こします。
こうした「コーヒーが飲める!」という小さなゴールに向かって行動することで、条件反射的に「幸せホルモン」と呼ばれるドーパミンが分泌されます。

ドーパミン・・・アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体(生成前物質)で、これからいいことが起こると分かったときに出る神経伝達物質。
幸福感や集中力、やる気がアップするといった作用があります。

カフェインの眠気防止効果の秘密


カフェインは、コーヒーを飲んでから15分から1時間ほどで血流から脳に入っていくことで作用し始めます。
カフェイン自体は、「睡眠物質」などと呼ばれるアデノシンとよく似た構造をしているため、体内に取り込まれたカフェインはアデノシンとお互いに張り合います。
その結果、副次的に脳を覚醒することに繋がり、眠気が覚めるような気がするというわけです。

アデノシン・・・睡眠物質、疲労物質とも呼ばれ、筋肉の収縮や脳細胞の活動によって発生する副次的な生体物質。
老廃物のように体内に蓄積されるアデノシンは、アデノシン受容体と呼ばれる物質と結合することでドーパミンなどの放出を抑制します。

アルツハイマーの予防にも注目されるコーヒー


アルツハイマー病の原因物質とされているのが、アミロイドβタンパク質。
まだまだ研究途中で諸説がありますが、コーヒーに含まれる成分が、このアミロイドβタンパク質の蓄積を抑制しているのではないかと言われています。
現在も、コーヒーを飲むことでアルツハイマーの予防になるのではないかという研究データが集まり始めています。

アミロイドβタンパク質・・・脳細胞の老廃物として発生し、通常はそのまま排出されるのですが、稀にアミロイドβ同士が接合して異常なアミロイドβができることがあります。
結合したアミロイドβを排出できずに脳に蓄積し、悪さをするとアルツハイマーの原因となります。

まとめ:コーヒーは脳に良い!

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