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走りながら思想しよう8. “仕事で世界に帰属する”

サンマルクカフェから人の流れを考現している。ウーバーイーツの方々の奮戦を見て何とも言えない気持ちになる。一回配達でいくらになるのだろうか、と。バイクで自転車で閉鎖された世界を走り自分を数値化する1日。派遣の場合まだ仲間たちがいるし、自分の技能経験が蓄積する愉しみもあるかもしれないが。毎日毎日えんえんとシンプルな作業を続ける事が次のステージ、フェーズに連れて行ってくれるのだろうか。
ひょっとしたら彼らには“帰属する場、技”が与えられていないのではないか。帰属意識から情熱ややりがい、生きがい、生存の喜びがもたらされるのではないか。もしも私が構想するメタ移住プラットフォームがあれば、彼はウーバーイーツではなく、農山漁村連合のエージェントになっていると私は思う。彼の後ろには数百人の高齢生産者がいて、丹精込めた朝取り野菜を彼に託す。「安くてもいい、今日中にお客さんに食べてもらってくれ。兄ちゃんの分ものせとくから、まず食べてから売り歩いてね。ごめんね。今月の給料足りないのまた米送るから、頑張ってね。私たちゃ兄ちゃんだけが頼りなんだよ。」そのような絆は金銭を越えた地霊との果てしない縁となり、彼を充足させるはずだ。実体経済、実体産業とは感情的なものだ。
そこで走りながら思想しよう。
“仕事とは魂を世界に帰属させる手段にすぎない”
“Work  is  just  means  to  attribute  myself  to  true  world”

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