【閑話休題】 超短編作品集を出します。(2019.11追記あり)

コラムのほうを暫くおサボりしていたのですが、それはこうした事情からでした。というわけで、私が物を書く活動の中心に置いている「超短編」の作品集を作りました。来る5/6開催の文学フリマ東京でお目見得して、以降いくつかのチャネルで販売していく予定です。(書籍の詳細は本記事末尾参照)

超短編、というのは初めて聞いたという方もあるかもしれませんので、一通り簡単に。日本では、1990年代末に立ち上がった「短い文芸」のムーブメントを指すことが多いです。これは、目安として「500文字前後までの長さ」というのをほぼ唯一の定義にしています。したがって、既存の短い文芸であるショートショートの一部もここに重なりますが、500文字という長さでは意味のあるプロットや「オチ」を含めることがほとんど困難であるため、多くの作品は全てを言い切らない、言い切れないための「欠落」や「余白感」をもった独特の読後感を具えることとなります。その意味では詩型文学の隣接分野でもあり、重なる部分もありますが、物語を含むというか、むしろ物語を志向する作品が主流である点が異なると言えます。

具体例を、今回掲載作から一つご披露します。あくまで一例なので、これ以外にもさまざまな傾向のものがありますが、感じはつかんでいただけるでしょうか。

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そんな超短編に魅せられて十余年。いろいろ書いてきましたが、そのなかから音楽をテーマに書いた作品を集めたのが、今回発行する«Moments Musicaux»という作品集です。自作21編、ただこれだけでは味気ないので、音楽に深い関心を寄せる超短編作家お三方をゲストに招き、作品を掲載すると同時に対談・インタビューで音楽を語っていただきました。言語芸術と音楽を考えるヒントが色々詰まった冊子になったと自負しています。

【以下2019.11.19追記・更新】

A5版80ページ、500円(税込)です。
11/24(日)の文学フリマ東京では、ソ-25の個人サークル「世界の記述」のブースにて取り扱っております。ぜひお手にとってご覧いただければ幸いです。また、このたび 本作品集でメンションされている音楽家の楽曲を集めたプレイリストを、Spotifyにて公開しました(Spotifyコードは以下画像)。こちらもぜひ一緒にお楽しみください。

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<表紙・背・裏表紙イメージ>

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<コンテンツ>

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…コラムは近日中に更新予定です。こちらも(まあまあ)お楽しみに!

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