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マイノリティを自認できる人は、みんな強いし美しいと思う。

こんにちは、ハヤカワ五味です。


今日は思うところがあり、先日、TOKYO MXのモーニングクロスにてお話したことをnoteにまとめてみようと思います。
(ちなみにクロスは毎月1回出演しておりますので、是非見てね!)

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6月はプライド月間です。

プライド月間のプライドとは、うまく説明ができなかったのでwikipediaの言葉を借りるのであれば

ゲイ・プライド(英語: gay pride)はレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー(LGBT)の人々が自己の性的指向や性自認に誇りを持つべきとする概念を表す言葉である。LGBTプライド(英語: LGBT pride)とも呼ばれる。 引用元 : wikipedia

ということです。
つまりプライド月間とは、主にLGBTにおいて自身の性的嗜好や性辞任に誇りを持とう!というパレードが開催されたり、それ自体が祝福されたりする月間なのです。


昨今では、テレビ朝日土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ」で男性同士の恋愛模様が描かれたり、バズフィードでの勝間さんのカミングアウトなどを始めとして、様々なLGBTQ+の話を耳にする機会が増えてきたと思います。
(補足・LGBTQ+の、QとはQuestioning=自分の性自認や性的嗜好が定まっていない人のことを指していて+はそれ以外の諸々も含むよという意味合い。そのため最近ではLGBT当事者を中心としてLGBT+という表記がメジャーになってきている印象です。)

中には、一個人の性的嗜好がここまで大々的に話題になることに驚いた人もいると思います。たしかに、わざわざ自分の恋愛について公表しなきゃいけないのもなんか変ですよね。なぜ、大々的にカミングアウトなんてするのか、そんなの個々人の自由なのではないか…むしろマイノリティ(少数派)の優遇になるのではないか…といった疑問も中にはあると思います。


私もそれに関しては最近まで謎だったのですが、当事者である友人と話していて気付きました。

なぜLGBTの人たちはカミングアウトしたいのか、それはきっと、まだ現時点だと異性愛(ストレート)がメジャーすぎて、普通に生活していると秘密にする、すなわち、嘘をつくことになることが余りに多いからです。たしかに自分がレズビアンだったとして、最近どう?彼氏いるの?と聞かれたら、つい場が乱れるのを避けて「あーーー、彼氏、ほんと良い人なんだよね(本当は彼女だけど…)」と嘘をついてしまうだろうし、きっとその毎日積み重なる嘘は、多かれ少なかれ自分の心の底に泥のように重く溜まっていくものだろうなあと思います。


ではそもそも、
そんなに言えないくらいレアケースなのでしょうか?

2015年の電通ダイバーシティ・ラボの調査によると、LGBTを含む性的少数者に該当する人は、調査対象者の7.6%。13人の1人の割合らしいです。これはつまり、左利きの人や、AB型の人と同じくらいいる計算になります。

(もちろん、左利きやAB型は、犯罪とされるなど迫害を受けてきた同性愛とは置かれてきた状況が違うので、全く一緒のものだと同一視するなどの誤解はして欲しくないです。ちなみにですが、同性愛に対して特に否定的な価値観を持つことをホモフィビアと言います。確かに人には誰しも多かれ少なかれ偏見があるだろうし、それは思考の自由なので否定する気はないですが、その否定を口に出し差別することは問題じゃないかと私個人は感じています。)


そんな状況の中、最近ツイッターで見てなるほどとストンと腹落ちした画像です。

たしかに、生まれ持った身体的な性は明快かもしれないけれど、心の性、好きになる性や表現する性だったりは黒とか白みたいな明快なものではなくて、もっと曖昧なものなのではないかなと思います。

私はたまたま今まで男性を好きになり付き合ってきましたが、明日はどうかわかりません。これを読んでる人達も、10年後にどんな人を好きになっているかなんてわからないんじゃないかと思います。なぜなら、絶対100%と言う言葉は、少なくとも精神的なことの前には有効でないからです。

いいんだよ!
男の子だって、お姫様になれる!

まあ、ですが、このプリキュアツイートを見て思いました。LGBTQ+ばかり取りざたされがちですが、今後はより”ジェンダーレス”という考え方が増えたらみんなハッピーなんじゃないかなあ…と。


そして、話は戻りますが、6月はLGBTのプライド月間という話を冒頭でしました。

では、プライドとはどういう意味なのでしょうか

日本語だとどうしてもプライドが高い…のような少しネガティブな印象がありますが、英語での意味やLGBTの文脈で言うと”誇り”という意味になります。Appleのティム・クックCEOがカミングアウトした際に「私はゲイであることを誇りに思っている(I’m proud to be gay)」と述べたように、prideとはすごくポジティブな言葉として使われています。


となると、なにが”誇り”なのでしょうか。

実は、このnoteを書くにあたって、自分自身の中にある”ある種のマイノリティに向き合う”機会がありました。

そのマイノリティは、私自身が覚えている範囲で6年以上、悩みしんどく思ってきたコトです。

ですが、この6年以上、そのマイノリティに対する差別、偏見などを多く聞いてきたことで自分自身のそのマイノリティと向き合うのが怖く、自分としても目を背けてきました。ただ、この半年くらい、運が良く素晴らしい友人や恋人に恵まれたので、ある日突然「もしかしたら、私が悩んでたのって…!」とハッとし、ググったらまさに自分のことだったので、そこで初めて自分のマイノリティを自認しました(なんで突然思いついたのかは全くの謎です笑)。さらには、自分自身でも自認することで、そのマイノリティの辛いところを避けることができるようになってきたので、今、人生においてこれほど生きやすいことはないなと感じています。

このタイミングでやっと自分のマイノリティに名前がついたことになりますが、あくまで名前がついたのは6年以上経ってからのことなので名前がついた瞬間に私が変わるということは絶対にありません。ただ、きっと、これだけハヤカワ五味のことを知っている人がいる以上、確率論的には”名前がついた瞬間に”偏見を持った眼差しや違和感のある接し方を向けられることは避けられないと思うのでここでの公表は避けます(そして念のため書いておきますが、この話を受けて私のマイノリティを詮索するということは如何にもナンセンスじゃないでしょうか)。


この出来事を通して感じたのが、人とちょっと違う趣味、特徴、考え方を自分自身で認めるのって結構勇気がいることだと思います。だって、それは社会的にはマイノリティに属する道を自覚することだし(それがマイノリティと言えなくても)、きっとマジョリティの方がどちらかといえば楽ですしね。それに加え私は普段、個性と向き合うようなブランドを運営しているので、自分の個性を受け入れることは全て平等に素晴らしく誇りに感じています

自分の個性を認め受け入れること自体を、
私は"誇り"に感じる!!!!!


そうそう、6月はプライド月間。

LGBTQ+だけでなく、それ以外のマイノリティのことも含め、ちょぴっとだけでも考えるキッカケになってくれたらと思います。


I’m proud of you !


先ほどtwitter引用もさせていただきました、LGBTQ+向け相談アプリの「Palette Q」、素晴らしい哲学を持っているなあと思っていて、密かに応援しておりますので、心当たりがある人は是非!

いつも読んでくださりありがとうございます!サポートは、お勉強代として活用させていただいております。