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【綜學 その10】 東洋医学と西洋医学の違いに驚く!


こうして筆者は、高校2年生のときに東洋文化に目覚めました。

天命を知ったからには、進むべき大学をよく考えなければいけません。密教にも興味があったので高野山大学などの密教系の大学へ行こうか、武道の稽古に励んでいたので国際武道大学に進もうか、あるいは日本を守るためには防衛大学を目指すべきか、などとあれこれ悩みました。

そこで、高校の進学資料室にこもり、各大学の資料を読みふけりました。東洋文化に関する学科を持つ大学について、いろいろ調べたのですが、どうもピタッと来ません。大学資料に載っている「細分化された科目」を見ると、何かが違うと思えてなりませんでした。

そうこうするうちに、東洋を学ぶためには頭から入ったのではダメで、身体つまり体験によって修得しなければならないという直感が働いてきました。

東洋を知識として勉強するだけでは役に立たない。東洋を一飲みするくらいの気迫で臨み、実学として身に付けていかないと、その本質は掴めない

というインスピレーションがここでも浮かんだのです。

結論から言いますと、鍼(はり)治療や灸(きゅう)治療、指圧治療などの東洋医学の専門学校に進学することにしました。

今でこそ全国各地に鍼灸の大学や専門学校が存在していますが、当時はまだ全国に10校程度しかなく、目の不自由な人が行く学校という誤解がありました。目の不自由な人が学ぶのは盲学校で、専門学校は健常者が入るところなのですが、そういうことすらあまり知られていなかったのです。


東洋医学の専門学校に進んだ理由に、祖母の影響がありました。

祖母は、自分が罹った病気について知りたくて医学の図鑑を購入しました。その中に小中学生が読める「人体と保健」の図鑑があり、5歳頃の私は、絵本代わりにその図鑑を祖母に毎晩読んで貰いました。

その影響で、人体の仕組みや医療に関する興味が生じました。そこへ高校2年生のときに受けた「東洋を学べ」というインスピレーションが重なって、実学である東洋医学の道へ進むことになったというわけです。

専門学校に入学したら、基礎医学は西洋医学が殆どでした。解剖学・生理学・病理学・症候概論・衛生学などです。東洋医学のほうは漢方概論と経穴(けいけつ)学くらいしかありませんでしたが、それでも東洋医学と西洋医学を比較するには十分で、東西両医学は、こうまで基本となる概念と体系が違うものかと驚かされました。

西洋医学は、解剖学なら人体を、病理学なら病状を、どんどん細かく分析していきます。いわゆる要素還元主義によって、細分化させながら生命の仕組みや病気の原因を突き止めようとするのです。病気に注目し、患部だけ見ようとしている部分医学とも言えます。

それに対して東洋医学は、人体や病気だけ見るのではなく、必ず環境や季節を考慮に入れます。人間だけ抽出するということが無いのです。また、体と心の双方を重視する心身一如の医学ともなっています。

西洋医学・東洋医学の両者には、それぞれ長所があります。

前者は診断技術や公衆衛生、外科治療、急性症状への処置などに長けており、後者は漢方薬も含めて生活習慣病による慢性症状に有効です。両者の長所を合わせる融合医学が、世界中で注目されている所以(ゆえん)です。

西洋医学は病気を敵と見なして“攻撃”し、患部だけ治そうとします。それは急性症状には効果が高いのですが、慢性病には効かなくなるという問題があります。これを補うのが、全体医学の東洋医学であるという次第です。

こうしたことを鍼灸指圧の専門学校で学ぶことによって、東西医学の違いがよく分かりました。これが、全体を観る綜學の基礎となったことは言うまでもありません。

余談ですが、父は「大学に行かず、自分の意志で専門学校に行く以上、3年間一心に勉強し、試験は必ず一番を通すこと」という条件を出しました。私はそれを受け止め、約束通り実技も学科も一番を通し首席で卒業しました。

なお、綜學の各論に綜医学があります。その実技に「手当て」「いき(呼吸法)」「言向(ことむけ)」「笑い」などがありますが、これらも各論で述べる所存です。(続く)



👇絶賛更新中〜ヒデぢいchannel綜医學活用法

私は、東洋医学(ハリや灸など)の勉強をし、武道(合氣道や空手道など)を修行し、大和言葉による「国学の世界観」を修め、空海の教え(真言密教)を研究してきました。

それらによって、日本には日本の医学があるということを知ったのです。
日本が混迷を深め、世界が危機に陥ってきた今こそ、それを公開すべきと考え、当チャンネルをはじめました。

日本医学のことを「ヒデぢい」は綜医學(そういがく)と呼んでおります。
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頓首再拝


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