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自分の価値の源泉(気質)に合った強みの活かし方を考えよう【ビジネスプロフェッショナルへの道④】

前回の「ビジネスにおいて、信頼感を醸成するための方法【ビジネスプロフェッショナルへの道③】」では、有言実行が重要であり、「言ったことを守る」という小さな信頼の積み重ねによって信頼感は醸成されていく、ということについて解説しました。

本記事では、ビジネスプロフェッショナルになるために重要な3点(「信頼感」「価値の源泉」「ブランドの創出」)のうち、「価値の源泉」について解説していきます。


※前回の記事はこちら



自己紹介

事業投資家の林周平(@HayaShu88)と申します。10社のグループ企業の経営と林経営塾を主催しています。

僕のプロフィールは以下をご覧ください。

価値の源泉とは?

価値の源泉とは、気質という温泉から湧き上がり続けるお湯のようなイメージです。

なぜずっと湧き続けるのか?それは、誰かから言われたことや、嫌々苦手なことを克服しながら実行しているわけではないからです。

はじめから、自分が欲求したことを行っているにすぎないから価値の源泉が湧き続けるのです。寝るときを思い浮かべてください。「そろそろ寝なきゃ体力的にやばいかな」と思って寝ることは少ないはずです。単純に、眠くなるから寝ます。食べたいと思うから食べる。

それと一緒で、気質とは「自分はこう思う癖があるよな」とか、「自分はこういうことを望んでるな」とか「こういうことが好きだ、こういうことは嫌いだよな」といった性質を意味します。

その気質を業務化できれば、強みが生まれ続けるわけです。源泉発掘です。

皆さんの気質とは宝です。僕は「人の可能性をデザインする」というテーマでグループ企業を経営していますが、このテーマは気質に基づく考え方によるものです。

この人がどういうタイプなのか、この人の源泉がどこにあって、それをどうやって業務にしてあげたら源泉が湧き続けるのかをデザインできれば、企業としての強みにできるはずです。

どこかで資格勉強をして来なさいみたいなことではなく、もともとの人間としての強さが湧き続ける状態を維持、またはそれを発掘してあげる役割がメンターやマネージャーです。

長期的には気質に抗えません。気質を活かすことができれば、努力している感覚もなく強みは出続けます。

僕はこのような感覚が強いため、「林さんってめっちゃ働いてますよね」とか「すごい努力されてますよね」とか、「ものすごい速さで勉強しますよね」とか言われることがありますが、全然そんなことはないです。

意図して実行しているわけではなく、それが好きで、興味が勝手にそこに向かうからやっているだけだからむしろ普通のことです。逆に嫌いなことを実行していて褒められたら嬉しいですが。

トビバコ社の事例:HSP×リスク管理

HSPとはHigh Sensitive Personのことで、簡単に言えばかなりいろいろなことを気にしてしまう人のことです。

バーンと大きな音が鳴るだけで驚いてしまう人もそうだし、ちょっと視線が外れるだけで「俺のこと嫌いなのかな」と思ったりしてしまうこともあります。私が役員を務めるトビバコ社の代表はHSPらしいんですよね。

それが活かされている事例があります。

この代表は、自分が関わった案件のことがずっと気になってしまう質で、別に依頼もしていないのにずっとその案件の行き先を調べています。

例えば、検索エンジンの検索結果で、風評対策の監視をずっとしていて、「そういえばこの案件てどうなりました?まだ担当されていますか?」と僕に対しても遠回しにコミュニケーションしてきます。

終わったことではありますが、定点チェックできることは効果測定やリスク管理に役立つこともあるでしょう。

ただ、活かされていない例もあります。

なぜそんなことを聞いてくるのか訊くと、「最近の検索結果にこういうことが書かれていて~」と「お前まだ見てんの!?」みたいなことを思わされたりします。

もう終わっている、お金も発生しない案件には代表の責任もありません。僕も絡んでいません。他にも、過去案件でクライアントが取得したドメインとサーバーの更新切れの通知がこちらにも届き始めると、代表はずっとビクビクしているわけです。「あの、ドメインが切れるっていう通知が来てるけど大丈夫ですか」と僕に言うんですが、「もう知らんよ、そこから先は案件先の話だし、相手次第だ」と10回ぐらいこういったやり取りを繰り返してもなお、また数ヶ月後に同じことを教えてくれようとする。

そこでもう、ドメインの更新通知が来るメールアドレスを代表のメーラーから消させました。

このように活かせる部分もありますが、そうではないこともあります。こういう人は、たくさんの案件を持てないでしょう。こういう人に細い案件を多数渡してしまうと、過剰に気にして、サービスも過剰になってしまいます。

皆さんも、意図せず勝手に湧き続ける強み、気質をベストな位置に配置してあげられればいいですよね。


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