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甲子園のない夏なんて、二度と来てほしくなかった

今日、今夏の甲子園の中止が正式に発表されました。
先月インターハイの中止が発表され、野球だけではありませんが、
全国の部活動を頑張ってきた高校3年生のみなさんを思うと、
「悔しい」「悲しい」「辛い」という言葉すら、今は口にできません。
だって、私はファンでしかないから。
選手本人はこんな言葉じゃ表せないくらいのやり場のない思いを
抱えているはずですから。

今日のこの結論を迎えるまで、私はずっと、
自分の頭の中で繰り返し思い出される言葉がありました。
以前お話を伺った、石川県星稜高校の山下智茂 野球部名誉監督の言葉です。

「高校野球は、教育の一つ。
 勝つこともあれば負けることもある。
 甲子園に行けることもあれば行けないこともある。
 でもどの生徒にも、これから社会へ出ていく上で、
 自分はどんな人間なのか、どんな人間になりたいのか、
 どんな努力が必要なのか。
 高校野球はそういう人間形成の場でもあって、
 それを支援していくのが監督の役割なんですよ。」

選手とずっと一緒にいて、選手と同じ目標を持ち、
選手のことを誰よりも思い、選手が近い未来どんな大人になるのかを
楽しみに毎年送り出している「監督」。
選手のみなさん、みなさんが信じて頑張ってきたチームの監督の言葉を
これから話される監督の言葉をどうぞ大切になさって下さい。

先日、休校で部活動も休止になり
「生徒たちに会いたい。直接顔を合わせて早く会いたい。」
というある高校の野球部監督のインタビュー記事を読みました。
「生徒が報道やネットで知るのではなく、監督から伝えて、
 いろんな気持ちになる生徒たちを受け止めたい。」って。

もう、泣きそうなのでここで失礼させていただきますが、
お父さんお母さん、ご家族のみなさんも大変つらいですよね。

最後に、こういう結論になってしまいましたが、
いろんな声が上がる中、ホントにギリギリの最後まで、
大会開催に向けてあらゆる角度から考えて下さった
主催者や高野連のみなさん、ありがとうございました。


すいません。
ただの、一ファンの、私の心の中の言葉、
読んでいただきありがとうございました。