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サークル参加側の心構え(とくに文学フリマについて)

前置き
これは文学フリマ東京が東京流通センターの第二展示場も使うようになった辺りから売れ行きが芳しくなくなったりで色々同人活動において心折れかけたわたしが少しサークル参加から距離を置いてみて思ったことを羅列しているだけです。基本的には一次創作基準で書いています。
二次創作だとちょっと事情が違ってくるので、そこはいい感じに受け止めて頂ければ幸いです。
後半は来週末の文学フリマ東京出店サークルさんへのダイレクトな話になります。
心と筆は折らないでいいようにしようね。


基本的なサークル側の心構え

まず、同人誌なりグッズなりを作ってサークル参加している時点であなたは創造神です。八百万の神の一柱です。えらいです。もちろん全サークルがえらいです。
なので、万が一高いとかつまらないと戯れ言をほざく人類がいても、「私は創造神だぞ」くらいの尊大な気構えでいてください。愚かな人類の失礼な言葉で心と筆を折らないで欲しいです。

金持ってる層に需要があるかで売れ行きが左右される

何人か推しの絵描きさんがいますが、Aさんはフォロワー数は万単位でいるけどメインのファン層は若い女の子でグッズやドローイングはよく売れるけどがっつり書き込みの原画はそこまで爆速売り切れにはなりません。一方Bさんはフォロワー数は数千ですが、コアなファン複数人が金を持ってる大人なので原画は開始30分で売り切れます。なので両者が同じイベントに参加する場合はBさんの方に先に伺わないと欲しい絵が売り切れています。優劣はないんです。ただ客層が違う。
それと同じように同人サークルもどの層に需要がある作品かで売れ方が変わります。たぶん。隣のサークルと比べてはいけません。客層が違うから。

今ここで売れなくても別のイベントでは売れる

前述の通り、文学フリマの売れ行きが芳しくなくなったのですがJ庭では割と好意的に受け入れてもらえて本も帰りの新幹線代が捻出できる程度は買ってもらえています。
なので、ここで売れないから駄目=どこでも駄目ではないです。たとえばデザフェスではあんまり売れなかったけどコミティアで売れるとか逆とかあると思います。

(ただし、関西圏の文学フリマはアウェイだと売れないです。京都は財布の紐が固く、大阪は地元の出店者と話したいだけの交流目的の人ばっかりで売りたいタイプには向きませんでした)

一次創作文芸というか文学フリマにおけるサークル側の心構え

文章の良し悪しは少なからず文章を好んで書いている時点で一定の程度にはあると思います。それ以上は好みの問題です。なので、立ち読みした人が買わずに離れていく=下手ではないです。心折れそうなときは「私は文豪」って念じて下さい。

もちろん文章の基礎的な巧い拙いというのはあります。公募であれば三行で判断されるとは聞いていますし、わたし自身1ページ目で惹かれた本しか読めない時期が長らくありました。だから、一定の技術は必要でしょう。
でも、一定の程度というのは学校の小論文の書き方で習う程度をクリアしていれば十分です。要するによっぽど日本語がぐちゃぐちゃじゃなければ好き嫌いは別にして読めます。
ただ、お金を出して自由時間に読みたいかとなると要求が一気に絞られます。ピンポイントに刺さらないと買わない場合だってあります。だから、立ち読みしただけで立ち去られても下手だとか思う必要はないです。ああこの人にはクリティカルじゃなかったかくらいで大丈夫です。AV漁るのも文学フリマも突き詰めて考えたら同じようなもんだよ。
呪詛は吐きたかったら吐いてもいいけど声にださないようにね。
文章の本ってのは数分の立ち読みで判断つくもんじゃないです。ゆっくり引き込まれる文章だってある。

とはいえ、できることはやれるならやっといた方が後悔がないです。
対策としては以下が考えられます。
①宣伝をしっかりする。タグを使ったり画像を用意したり、一言で惹かれるキャッチコピーを用意したり。
キャッチコピーを作る技術と長文を書く技術は別物なので、難しい方はchatGPTにでも要約させてもいいかも知れません。
②表紙の見栄えを良くする。装画をイラストレーターさんに依頼したり、装丁をデザイナーさんさんに依頼する。これだけで少なからず向上します。可能であれば本文の組版もデザイナーさんに頼むといいです。わたしが表紙よくても本文の組版や紙で判断するタイプなだけですが。
③見本誌コーナーに提出する。見本誌を読んで来る方も少なからずいます。設営の最中に提出するの面倒ですが、できれば見本誌コーナーに並べましょう。

これでもだめなら流通センターのキャパオーバーのせいにしましょう。キャパ以上に混んでるから行き交うのが大変ですし、買回りするのに疲れます。
もうね、個人が努力してどうにかなる話じゃない。大変だからわたしも予め狙いをつけておいた優先順位の一桁台をまわるだけで精一杯ですよ。
次からビックサイトに移るから今回だけで判断しないで、また懲りずに出ましょうね。次はわたしも出店します。次も駄目だったら一緒に嘆こうね。

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