見出し画像

【米MBA社会人留学】この円安と、米インフレの中で、いかに為替と送金手数料とうまく付き合うか。実際使ってみて、お勧めの銀行口座とデビッドカード(あくまで主観です)。

(今回は為替について触れています。政府、経済、企業、投資家、個人…。それぞれ為替に対しては立場が異なるかと思います。この記事は、あくまで個人的な家計の観点で、書いていること、ご了承ください。)


アメリカ留学をするタイミングとしては、ドル円史上最悪とも言える今。

ゼロ金利解除への淡い期待とは裏腹にさらに円安が進み、今後152円で日銀が介入するのか市場関係者が見守る中、現地での生活開始を数ヶ月後に控えます。

為替は、今年留学をする上で一番頭が痛いです。子どもと自分の年齢が関係なかったら、合格をDefer(入学を1年単位で遅らせること)することも考えたかもしれません。一方、1年待ったところで、円高になるかも分かりません。

ちょうど東日本大震災直後に留学をした友達がいるのですが、その時は1ドル75円。円ベースのコストを考えると、単純計算で、倍です。(留学コストが$100,000とすると、2011年なら750万円。今は1500万円。)

さらには、アメリカのインフレ。

去年ハワイ旅行に行った際にも、もちろん高いと感じましたが(原価100円くらいと思われるフォー1杯が$20、円だと3000円、笑)、観光地プレミアも入っているので、純粋にインフレだけが理由とはいえない価格帯。

それと比較し、今回、ボストンに2週間滞在し、旅行とは違う、ローカルな生活をし、改めて、その価格の高さに悩まされます。


実は、留学先をボストンにしたのは、「それでもまだインフレが穏やかだと感じたから」というのも大きな理由の1つ。

コロナ禍を除き、1年に数回は、旅行や出張で、海外に行きます。最近はヨーロッパなどアジアより西のエリアは行けてないですが、アジア、オーストラリア、アメリカの西海岸、東海岸などなど。

水500mlが5ドル(800円)はよくある世界。

水道水は、ちょっと意識が高い方々は飲まないのが一般的なので、最初は買っていましたが、だんだんお財布の負担を感じ、いつしか、現地の人が飲んでいる時は、大丈夫だろう!と、Tap water(水道水)を飲むようになりました笑


家賃も同じで、20年前、NYに住んでいた時、まだ学生だったので親のお金とはいえ、高いなぁと思っていました。それが、今は1.5-2倍。自分でお金を出して住む気になりません。

またアメリカは、州どころか、1kmしか違わない場所(日本で言う、区市町村レベル)でも、自治体が異なれば住民税率も異なります。富裕層は住民税が高く安全で教育水準も高いエリア。そこまで住民税を払えない世帯は、住民税が安いエリアで、治安も悪くなりがちです。

したがって、安全や教育水準を考えると、むやみに生活水準を下げる(というか、日本での価格帯の生活水準にする)のは命の危険にもなります。

(だからこそ、会社派遣の駐在員は、日本では考えられないような駐在手当が出て、生活水準もとても上がります。逆にいうと、日本は、よくいえば、安くても安全とも言えますし、悪くいえば、海外ではもっと生活水準を上げられる=給与を上げられるのに、日本にいる限りは、グローバル水準からすると安月給である、といえます。)


そんな中、ボストンも決して安くはないのですが、それでも、まだ、許容範囲。NY、SFなどよりは「まだマシ」な感覚です。


とはいえ、インフレがマシでも、為替の打撃は変わりません。


ということで、この為替とどう付き合うか。

まず自分として重点を置きたかったのは、

「為替変換のタイミングを自分で選べるようにしておく」
「為替手数料を最低限におさえる」

この2つでした。


一番避けたいのは、現地の生活費を、日本のクレジットカードで払うこと。

カードは、為替レートが悪いですし、レートが決まるのも、カード利用時ではなく、カードが指定するタイミング。

為替が落ち着いている時は良いですが、今のように、1ヶ月で10円も違ってくるようなマーケットでは、かなりのリスクです。

したがって、基本的には、日本のカードは海外では使わない方針です。


そこで使えるのが、現地通貨のデビットカード。

現地の銀行口座でデビットカードを作って使うのも1つの手です。しかしこれには海外送金の手数料がかかります(現地の自分の口座に、日本の口座からドルを送金する必要がある)。

為替変換のタイミングはある程度選べますが、現地で口座を作ってからとなると、タイミングの選択肢はそこまで広くありません。

また送金手数料は大きいですし、送金時の為替レートもあまりよくありません。

家賃など大きい金額や、毎月の引き落としなどには、現地の口座にドルを入れておく必要があるので、避けられない道ではありますが、全てこれに頼ってしまうと、為替コストや送金手数料がバカにならないなと思い、悩んでいました。


そこで色々調べた結果、最終的に落ち着いたのは、

日本にいる間から、日本の口座にドルを貯め、そこから現地で直接引き落とせる手法


ドルコスト均等法という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。詳しい方法やメリットの説明は割愛しますが、毎日、毎週、毎月など、定期的に、少額づつを購入する方法です。

ここまでは一般的ですが、留学の上で(そして今回、ボストンで2週間生活をしてみて)、使える!と感じたのは、これを、そのまま現地のデビットカードとして使える方法です。

これができるのが、わたしの知る限りでは、

ソニー銀行

プレスティア(元シティバンクで、今はSMBC信託銀行)

この2行です。

偶然にも、もともとこの2つは口座を持っており、そしてドルも、留学を考える前から、なんとなく、貯めていました。

(為念ですが、これら銀行の回し者では当然ありませんし、一口座保有者という以外は、一切の関係はございません。)


強いていうと、ソニー銀行は、ドルコスト均等法は、自動ではやってくれませんので、自分でぽちぽち購入手続きを毎回する必要があります。

プレスティアは、ドルコスト均等法の自動購入はあるのですが、①期間が月1なので、今のように為替変動が激しい時は少し見合わない、②普通口座にしか積立できず、定期では購入できない、一方で、金利の面では円から直接定期預金口座にドル購入した方が良い。

ということで、いずれも自動のドルコスト均等法はできず、自分で、ぽちぽち手動で購入する手動ドルコスト均等法をしています。



この2行で外貨預金口座を持っていると、日本に間に送ってもらえるデビットカードを、現地のデビットカードとしてそのまま使えます。タッチレスも対応しています。

円からドルへの為替プレミアムも、他の銀行よりははるかに良いです。(加えておくと、プレスティアも頑張ってはいますが、ソニー銀行はさらに良いです。2024年4月時点。)

そして、現地でデビットカードで使う際は、手数料などは一切かかりません。つまり、全体でかかるコストは、外貨預金口座にドルを入れる際の、為替プレミアムのみ、です。

ドル送金手数料などは、数千円とられる世界なので、送金手数料や、引き落とし手数料がないのは、かなり大きいです。

そして、すでにドルとして持っているので、将来の為替レートを心配する必要もありません。


またこれら2行は外貨取引に力を入れているらしく、デビットカードに限らず、現地の口座に送金をする際の、送金手数料や手続きも、都市銀行などよりは、良さそうです(まだやっていないので、あくまで現時点の感想)。


(わたしの知る限りでは、海外送金は、個人向けシティバンクがあった時は、シティバンクが一番よく、そのシティバンクの商業銀行がSMBC信託銀行に買収され、プレスティアというブランドになっています。)



※為念ですが、ドル預金の金利収入は、円預金と同じで、課税控除が自動でされますが、為替差益は自分で納税などの対応が必要ですので、お気をつけください。


ということで、留学する際の為替や送金手数料などの観点から、個人的にお勧めの手法でした。とはいえ、あくまで主観ですので、ご参考程度にしていただき、詳細等はご自身で必ずご確認ください!


🌷ここまで読んでくださりありがとうございました!🌷

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?