【米MBA社会人留学】結局、GMATとGREとEAどれを受けるべき?①
(※転職術⑤がまだ未投稿ですが、本日投稿できそうにないので、代わりにこちらを投稿します!転職術のシリーズを読んでくださってる方、申し訳ありません。。)
完全に私の主観ですが、結論から言うと、
GMAT/GREが必須でないのであれば、EAがお勧め
GMATかGREが必須で、英語がNativeでなければ、GMATがお勧め
GREがお勧めなのは、英語がNativeレベルで、かつ単語を覚えるのが好き、という人
「なぜか」を極端に簡素化して書くと、以下のような感じで、黄色がEAのVerbalとMathに当たります。つまり、EAは、GMATとGREの、なんとかなりそうな方の組み合わせで、良いとこどりなわけです(あくまで私の主観)。
特にGREのVerbalは、個人的には「はぁ!?」と思うくらいの難易度。とにかく、単語が、どうにもなりません。私はTOEFLとTOEIC満点をとっていますが、それでもGREのVerbalに出てくる単語は、肌感覚、7割、分かりません。し、日々使いませんw
ネットで調べると、Nativeでさえも難しいらしく、そりゃそうだよな、と思うほど。
暗記が得意、単語覚えるのが苦ではない、という方は、逆に、覚えれば確実に点数が取れるのでお勧めかもしれませんが、私はMagooshという単語帳アプリで1か月勉強してみましたが全く頭に入らず、そこで一度大学院受験をあきらめかけたほどです。
GREの数学は、GMATより明らかに簡単なので、単語さえ覚えられればGREの方が高得点が狙えますが、単語を覚える非効率さを考え、1か月で作戦変更することにしました…。(とはいえこの迷走で1か月を無駄に)。
あとこれは一般的な日本からの受験者には当てはまらないかもしれませんが、私はSentence Correctionは得意だったようで、GMATの過去問をやったら9割の正解率だったのですが、GREはSentence Correctionがないので、そこも自分には不利でした。
※Sentence Correctionとは、Verbalのセクションの一つで、1-2行の英文について、5つほどの例文の中から、正しい文法やロジックが使われているベストな選択肢を選ぶ、という問題。主に英文法の理解度チェックのような感じです。
とはいえ、GMATの数学を克服するよりは、単語を覚える方がまだ近道に見えたので、GREに一度は迷走してしまったのでした…。
ではGMATはどうでしょうか。
GMATは、Verbalは簡単とは言いませんが、GREよりはとっつきやすいと思いました。が、今度はMathがややこしい!
これも、数学が得意かというよりも、数学的センスや頭の柔軟性があるか、の側面が強いようで、少なくとも自分とは相性が最悪でした。
発想の転換、みたいな感覚が必要で、今の自分がそれを習得するのは、かなり効率が悪く時間がかかる気がしました。
得意かどうかは別として、自分は数学は嫌いではないのですが、一番好きな数学の分野は「証明」で、解けない問題を何時間も考えているのが好きなタイプ(大学でも哲学を専攻してるくらいですので…)。
一方でGMATは、発想の転換や、ロジックと感覚で「凡そ、このくらい」という見積で回答したりと、かなり実践的な数学なので、確かにMBAならその方がテストするにも理にかなっているのですが、自分はあまり得意ではないのです…。
そしてとにかく、問題数に対して試験時間が短い。全部を終わらせられる人はかなり限られるようで、解ける問題、解けない問題を瞬時に判断し、「捨てる覚悟」も試される。
過去問を解くだけならそこそこ点数は取れるのですが、試験同様の時間制限の中で解くと一気に点数が下がります。普通の数学の期末試験を受けるような感覚とは全くの別物。
これも実践的で、ようはリアルのビジネスの世界で、限られた情報と時間内で、ざっくりとした数字の感覚を正しく使い、意味のある結論を出す能力があるか、を試すテストであり、数学的能力を測っているわけではないですよ、と色々な参考書に書いてあります。
いやー、それが私は苦手なのよ。痛いところをついてくるのよ。さすがGMAT、落とすべき人をどう見分けるかを本当によく分かっていらっしゃる。
あ、いえ、苦手というと、将来の仕事のお誘いに支障が出てもよくないので(汗)、好んでするタイプではない、というくらいにしておきましょうか。一応、やらねばいけない場面で、人並みにはやっている(?)とは思います…。
余談ですが、外資系の証券会社で、株の法人営業だった20代、1年だけ、先輩の育休カバーで、トレーダーを「不本意に拝命した」時があったのですが、まさにGMATのような、瞬時の数字センスでマーケットを感覚的に捉えて、ヘッジファンドのクライアントとプライシングを英語で…、と言うのが日常的でした。
一応クビにはならない程度に仕事はできましたし、ちゃんと評価もしてもらえましたが、とにかく日々苦痛で、本当に自分に合ってないなと思いました。任命される際に相当抵抗した上でのアサイメントでしたので、こっちからすれば、ほれ言わんこっちゃ、でしたが…。
話を戻します。
そんなGMATにも、変化球が苦手な私でも答えられる質問もそこそこあります。私はとにかくそこで点数を稼ぐしかない。
一方のGREのMathは、まさにこの、私でも回答できるレベルの質問の比率が、GMATより圧倒的に高い気がします。ですので時間制限があっても、点数をそこそこ取れそうでした。
ちなみにまた余談ですが、私は学部もアメリカで、SATと呼ばれる、センター試験的なものを受けているのですが、「アメリカの数学は日本人にとっては簡単」と言われるように、SATのMathは満点をとっています。
試験時間が余って暇だなーと思いながら、ふんふんと、全回答を2回くらい余裕で見直し、さらには切り上げ退室したのを覚えています←アメリカはテストを早く終えると退室してよいことが多いのです。
そしてさらには高校時代に大学の授業を先取りできるAPと言う仕組みがあるのですが(大学の単位に使えます)、そこでも数学を取ってます。
GMATやGREも、ふふ、同じだろうと高を括っていたので、GMATの演習問題も夜の11時くらいから「さてさて、子守唄代わりに一度一通りやってから寝ますか」と偉そうにテキストを開いたところ、その夜はとてつもない自己嫌悪で眠れないくらい散々な結果となり、大学院合格はもしかしたら夢物語かもしれない。。と凹んだのでした。それが6月。
今から思えば、SATでMath満点だし、高校でもAPを履修しているし、大学の願書には「Computer Scienceか物理を専攻、音楽を副専攻したいです(※)」という大そうなことを書いたのですが、大学最初の学期でとった数学の授業で、超人レベルのインドや中国やフランス出身の頭脳に圧倒され、授業の内容がマレーシア語みたいでさっぱり分からないという侮辱を味わい、一瞬でも自分が理数系だと思い込んだ自分がバカでした申し訳ございません状態に陥ったことを完全に忘れていました。
そうだ、アメリカの数学レベルは、高校までは小学校みたいなレベルだけど、大学に入ると一気に東大医学部レベルにすっ飛ぶ(いやいや、その中間をみんなはどこで学んでるのよ?と心の中で突っ込みましたが)という記憶が完全復活したのでした。
※アメリカの大学は、専攻は3年生くらいで決めるのが一般的ですが、受験のタイミングで、拘束力は一切ないものの、入学したらどんなことを勉強したいのか申告する欄があります。
GMATはMathが散々。かと言ってGREはVerbalがどうにもならない。
さてどうしたものかと言うときにうっすら記憶の彼方にあった “EA” と言う新参者を思い出し、重い腰を上げて調べ始めました。次回はそこからお伝えします。
※注意事項
私はMid-Careerの大学院が対象ですので、EAも受け付けている学校が多かったですが、通常、特に2年制のMBAは、EAは受け付けていないことの方が多いようですので、私の肌感覚ではGMATを選ぶ方が圧倒的に多いように感じます。
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