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パパとクッパのみまもり。(大人も子供も、おねーさんも_mix)

前回noteでは、ロールプレイングゲーム
『MOTHER2 ギーグの逆襲』では、
2時間ぐらいつづけてゲームをプレイしていると
ゲームのなかのパパから電話がかかってきて、
【だいぶ ながいじかん
 ぼうけんを つづけているようだね。
 おせっかいかもしれないが 
 ちょっと きゅうけいしては どうだ?】
と訊かれて主人公は「はい/いいえ」で答える、という
「2時間パパ」のシステムについてしるしました。

このことについては、2019年9月、
ほぼ日刊イトイ新聞で連載されておりました
「ゲームセンターCX」の有野課長(よゐこ・有野晋哉さん)と
『MOTHER』シリーズを手がけた糸井重里さんとの対談にて、
この「2時間パパ」とは、
「休憩してはどうだ?」と訊かれてから
「はい/いいえ」のどちらで答えたとしても、
とくに何も起こらない、つまり、
注意を喚起するだけ、とも言われていて。
また、「2時間パパ」のシステムのおかげで
任天堂がその後開発したゲームにも、
このようなことが取り入れられている、というのも
おふたりがお話しされていたですが。

このことはね、任天堂元社長の
岩田聡さんのことばがまとめられている書籍
『岩田さん』の中でも言われていて。
以下、書籍より引用を申しあげます。。。

「大人も子供も、おねーさんも。」
 これは、糸井重里さんが書いた『MOTHER2』のコピーです。わたしが完成に関わり、糸井さんと出会うきっかけになった『MOTHER2』のこのコピーは、わたしが任天堂の社長になってから掲げた「ゲーム人口の拡大」というコンセプトにつながっていくことになります。というか、「ゲーム人口の拡大」って、ようするに、「大人も子供も、おねーさんも。」なんですよね(笑)。
 また、『MOTHER2』では、ゲームを長時間遊んでいるとゲームのなかのパパから「すこし休憩したらどうかね?」って電話がかかってくるというシステムがあって、これはWiiの開発コンセプトのなかに活きています。あの「2時間パパ」のシステムがなかったら、ゲームの総合的なプレイ時間を記録するというWiiの仕様はなかったんじゃないかなと思います。
 ですから、『MOTHER2』というのは、自分が開発に携わった作品という以上に、たくさんのインスピレーションを作品からいただいた、すごく特別な1本なんです。

ほぼ日刊イトイ新聞編『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』118-119頁

岩田さんは、『MOTHER2』のコピーである
「大人も子供も、おねーさんも。」及び、
「2時間パパ」というゲームのシステムが、
任天堂のコンセプト、もしくは、
その後開発された「Wii」というゲーム機に
活かされている、とおっしゃいます。

つまり、ならば「Wii」の後継機種である
現在の「Nintendo Switch」にもそれは繋がっている、
とも言えるとすれば、
今の任天堂のゲームには、たとえば
『MOTHER2』の意志のようなものが
受け継がれているのかもしれないなあ〜。

ぼくは結婚をしておらず子供もおらないので、
じぶんの子供がゲームばかりして、
と悩む、みたいなことはないのですが。
でも、そんなふうに
娘さんや息子さんのことを心配なされる
ご両親もたくさんおられるやもしらない。

ゲーム機「Nintendo Switch」には、
「Nintendo みまもり Switch」という機能があって。
この機能では、たとえば
『MOTHER2』の「2時間パパ」のごとく、
ゲームを長い時間プレイしつづけると
メッセージが画面に出る、というようなことを
スマホのアプリで設定することができる。

マリオシリーズのキャラクター「クッパ」と
その子供の「クッパJr.」による機能の紹介映像が、
とってもかわいいのですが。映像の中でね、
「クッパ」が「クッパJr.」を怒らず、
優しく見守る感じって、まさに
『MOTHER2』の「2時間パパ」を彷彿とするようだなあ。

また、岩田さんのおっしゃっているような
たとえば、現在ではYouTubeのゲーム実況でも
女性実況者さんがたくさんおられて、
もう、ほんとうに
「大人も子供も、おねーさんも。」
が実現されているようにも思う。

はたまた、
奇妙で、おもしろい。 そして、せつない。
というようなゲームをプレイしたいし、
なおかつ、やっぱり、
エンディングまでは、泣きたくない!

「フランクリンバッヂ」を携えながら、
旅に出たい!!!

OKですか?

令和5年10月19日

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