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MBA vs EMBA - 集まってくる人たちの違い

写真でMBA生とEMBA生の違いを表現してみました。ちょっと誇張しすぎているかもしれませんが(笑)

生徒の職位構成とマネジメント経験年数が異なる

私のクラスは全130名、平均年齢は38歳くらいだったと思います。
私は当時『40歳』『部長(Senior Manager)』だったんですが、在籍生徒中、真ん中くらいのSeniority (役職や職権のステータス)でした。社長、取締役も少なからずいましたし、上席管理職も多かったです。また、企業勤めだけではなくて、自営コンサル、弁護士、アントレプレナー(農業経営者、教育ビジネス経営者等)、ファミリービジネスオーナー(と言っても国を代表するレベル 汗) と言った面々も。更には、専門職ではエンジニア、研究者、医者、スポーツ選手、軍人の方もいました。

大事なのは、全員が、ある程度の経営・管理経験と実績を既に積んでいること。豊富な成功・失敗体験を持っている生徒による授業でのディスカッションは非常に示唆に富み、今後の人生に活かせる気づきが多かったです。

また、世界のリーダー達とつながれるのは本当に一生ものの財産です。
授業では、在籍生徒のSeniorityの質からか、どの教授も似たような発言をしていたことが非常に印象的でした。

君たちEMBA生は、ケンブリッジ・ジャッジ・ビジネススクールのMBA・EMBA・MFin(金融学修士)・MAcc(会計学修士)の中でも、世界のリーダーであり経営者になる可能性が最も高い生徒だ。視点を高く持ちなさい、世界にインパクトを与えることを考えなさい

私もなぜか誇らしく(私がなれるか分からないのにw)、こんなことを言われる同窓学生と一緒の時間を過ごすことと、期待をかけてくれる教授達ににモチベーションを与えてもらいました。

落ち着きが異なる(笑)

次に、いわゆる「うぇーい」よりも、皆さまもう少し落ち着いていたので、陰キャな私にとっては非常に心安らかに過ごせました(笑)。授業の後の飲み会自体が激しいのはMBAと変わらないんでしょうけど、その後深夜まで遊ぶ人、11時前に帰る人、夕食のみで8時に帰る人と3パターンに明確に分かれており、深夜まで遊び倒す人の割合は少ないです。この背景には、次の3点が影響していたと思います。

  1. 滞在の合間を縫って仕事や家庭に時間を割かなきゃならない

  2. 個人の意思を尊重しあえる精神的余裕がある

  3. 年齢的に体力と気力の両方が続かない(悲しい事実)

特に3点目がキツく、1週間のうち、1,2日は休息日を取る人が多かった印象です。ある友人は『お前らのことは大好きだけどさ、ずっとネットワーキングするのは正直持たない』と言ってまして、私も全く同感でした。
ちなみに1点目もきついんですが、これは別の投稿で紹介します。

どっちがいいの?

今までEMBAを中心に書いてきましたが、MBAもEMBAも一長一短なんだと思います。

MBA生の充実した体力と気力を存分に活用した授業への集中と課外活動の勢いのすさまじさには頭が上がりません。これにより築かれるネットワークはEMBAに比べてより深いものとなるでしょう。また、若い脳の方が吸収は早いので、知識の定着や事業への活用も長期間に渡り、大きなインパクトを残すはずです。(おじさん・おばさんは忘れちゃうからねえ…(笑))

最終的には、個人の嗜好・ライフステージによって選ぶべきです。

30代前半の生徒も2割近くいたので、それくらいの年齢であれば、MBAもEMBAも選択肢に入るはずです。特に、同年代のキャリア志向から既に浮いてしまってる人や、自営業をやっているならEMBAの方がおすすめです。諸先輩方と共通の悩みをお持ちでしょうから。同学の30前後のEMBA生の1人は、会社を立ち上げて、既に2つともExitしたというツワモノがいました。

30半ばの場合、多くの方がEMBAの方が適していると思います。MBAは欧州・米国共に比較的若者が多いです。30半ばだと一気に成長をしなくては彼らに追いつけません。(彼らには時間と言う大きな武器がある。) 従い、ダイレクトに経営を実践している人たちと繋がり、議論をし、それを活用しジャンプアップする可能性があるEMBAプログラムが良いのではと思います。

年齢で語ってみましたが、他にも個人特性・性格やキャリア志向もありますから、一概にあてはめられないので、さんざん悩んでください(笑)。選んだあとは、どっちでも、最高の経験は出来るでしょう。人生において大きな決断になりますけど、必ず報われます。そう思い込まなきゃ思い切って申込みできないよね…。円安だから授業料高いし。

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