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ニューヨークでWallet is gone :後編

前回、「My Wallet is gone」 なんてタイトルにいれながらその日の出来事を書いているうちに結局、迷子になって、気づけば内容が一切でてこなかったw。だから、今回を勝手に後編とさせていただきたい笑。

そう、ちょうど、近代美術館(The Museum Of Modan Art)がMOMA美術館ということに
衝撃をうけ、カフェのランチで一息ついて、チェルシーマッケートをまわった後の話だ↓。

チェルシーマッケートを一通り堪能した後は、お目当てのセレクトショップ「Anthropologie」に直行しようかと思ったが、ハドソン川もほど近く、歩くのも気持ちいいからと、ハイラインを使いながら、もう一度ハドソンヤードのほうへと向かう。とくに、お目当ての物があったのかというと別になく、もう一度オウムのような「VESSEL」を拝んで戻ってくるw。そんな自由な流れもまた良い。なんせ、マンハッタンは地下鉄も便利だけれど、道がわかりやすいから体力があれば歩いて回れるというのがなんとも良い所だ。 

しかも20年前との景色の変化も楽しめる。そうやって歩いていると、お腹がすくというのも自然の原理。もちろんお昼は食べたけど、小腹も空いたし、喉も乾いたここらで一息しよう。と、道を歩きながらカフェを探す。小道に入り、カフェの中を見て、観光客が少ないかをチェック。やっぱり、せっかくなら地元の人が愛用しているようなお店が良い。 

ほどなく歩いていると、雰囲気のよいカフェ「Café Grympy」が現れた。大通りに面しているカフェの混み具合が嘘のように、ゆったとした店内には、空席もある。迷わず、ここ!だと中に入ると奥まで続くゆったりしたスペース。
入り口のレジでわたしは安定の「ホットラテ」を注文すると、定員のお姉さんは、そつない対応でラテをくれた。でもかっこいい。日本のサービスに慣れすぎて、そつないと思ったが、たぶんとりわけ普通なんだろうな。

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まあ、海外にきていつも思うのは、日本のカスタマーサービスってTOO MUCHなのかもなってこと。そこまでせんでもいいんかもな。といいながら、アパレルで働いている私はきっと海外からみたらTOO MUCHだ笑。

そして、席についてラテを飲みながら、グーグルで次のセレクトショップのところまでどれくらいかな~なんて探していたら、意外にも近かったから安心して、ほっこりし、鞄の荷物の整理をする。最後にトイレにいって、セレクトショップ「Anthropologie」へと向かった。

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10分~15分ほど歩くと、Anthropologieへ到着。中にはいるといい香りが。1Fは可愛いインテリア雑貨が感じよく並べられ、地下には洋服がずらり。とにかく目移りしていまう。ついついいろんなところで足が止まるが、今日のお目当てはワンピース。もちろん、日本未上陸ということで、とにかくお店に行く!というのが1番で、もしも良いのがあれば買ってもいいなと思っていたのがワンピースなのだ。

なぜかというと、普段はパンツスタイルが好きで、ほぼPantsを履いている。時にワンピースやスカートも着るけど、そんなにもってなかったな~と思ったのが1点と、旅行の時って、可愛いワンピースがあれば荷物も減るし、気分もあがるし最高やな!と思ったこと。これはちょっとリゾートに行く時にも近い感覚だが、マキシ丈のワンピースだと、デニムとかに比べて断然軽く、着心地も良いし、持ち運びも便利。しかも、着回しも効くからどこへでも持っていきたい1品。

だからいいのがあればな~なんてとにかくワンピースを中心にみてまわる。1点物も多いから、それこそサイズが合えばラッキーくらいな感じだったが、くまなくみていたら、「これがいい!!」と思うワンピースを1着発見。しかも試着をしてみると、なんともピッタリなサイズ感! 私は嬉しくなって、お姉さんに気分よく「I’ll take it !」なんて答えてる。

そして、レジへ行って、お会計をしようとしたら、、、、、、、、、 

まさかの財布がない!!! 

エッ!なぜ!?

もはや顔面蒼白。大パニック。絶対に鞄に入れたし、さっきはラテも買ったし持ってた!!なんで?落ちた?!どっか置いた?盗られてた?!えっカフェ?!あの荷物の入れ替え?!でもカフェでも絶対無くなってる!!終わった…。

そんな放心状態の私をみて、レジのスタッフが、「ARE YOU OK?」
と聞いてくれた時、私の口から出た言葉が

「My Walllet is gone!!」だ。

そう、財布がどっかにいっちまったんだよと、消えちまったんだよと泣きたい気持ちを抑え、出てきた言葉がこれだ。もはやこれしか出てこない。(けどたぶんisじゃなくhasやな)

今となって冷静に思い起こせば間違いなく、、「I lost my wallet」だろうよと思うw。 英語を習っている私の英語力よ一体・・・とこの旅行で、何度も思うのだが、人間パニックになっている時はそんなもんはでてこない。とっさの叫びがgoneなのだ。。

でもレジのスタッフも財布がないのはわかったようで、一旦、こちらにワンピースをおいておきましょうか?というような言葉を言ってくれるも、私の中では、いやいやとにかく財布がないねん!もう来られへんかも、お姉さん!!という気持ちが先走り「gone」を連発。とにかくレジをでて、試着室や店内をみて回るが落とし物らしきものはない。もし見つかったらと教えてとスタッフに伝言を残して店をでた。

海外で財布をなくすなんて、、あんだけ気を付けていたはずやのに。。もしカフェに忘れていたとしても落としていたとしても、絶対になくなっている。ここは海外!!ニューヨーク!!残ってるわけない。絶望的や。とにかく心臓の高鳴りを抑え、友達のYさんへ連絡。Yさんとも約束の時間に迫っていたが財布を無くしたことを伝えると
「とにかく、カード会社に連絡して、今までの道のりとか思い出してみて!!落ち着いて!」 といわれ、はっと我に返ったl

そうやった、カード会社にも連絡しな!!  とネットを見ながらVISAに電話すると海外のダイヤルでややこしくてまったくつながらない。。
取り合えずさっきのカフェや!とグーグルをたよりに走りだす。
息も絶えだけに辿りついて、さっきのお姉さんに泣きそうになりながら、再び「my wallet is gone」と財布を無くしたことを伝えると、、

なんと!!

「これよね!」

と私の財布をだしてくれた!!危ないわよ気をつけなさいねとでも言いたそうな素敵な笑顔で!!

えっ!!ほんまに?!あった!!無くなったと思った財布が目の前に!しかもまるごと海外で!!

もう感謝しかない!お姉さんに本当に本当にありがとう!と何度も伝えたら、あまりの勢いにちょっと困った笑顔で大丈夫よ。良かったわね。って言ってくれた。

お姉さん、本当にありがとう!そしてカフェにいたみんなもありがとう!!絶対無いと思っていたものが目の前に現れて、みんなの心の優しさに心底感謝して、感動した1日だった。

ほんまにみんなありがとう。

海外で、きっとこんなことってそうそうない。たぶん無くなる方が多いだろう。そう思うと改めて、いろんな人に感謝して、絶対に私も落としものを見つけたらそうしようとまた心に決めたのだった。そして、安堵して感謝して、お店をでてYさんと合流して気づいた!

そうだった。こーゆー時こそ、チップを渡すべきじゃなかったのか!!と。。。





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