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「ゆだねる」は放置ではない。


 どっちが悪いかなんてどうでもいいんだよ。

こども同士のケンカに出くわした時、
多くのケースで僕が口にする言葉です。

こどもたちは「どっちが悪いかを判定されて、悪いほうが謝罪させられる」という経験をなんどもしているようです。そのせいか、事実確認してるだけなのに「俺はわるくねぇよ!」なんて言い始める。

そう、僕はそもそもどっちが悪いかなんて興味がない。一切。

僕は、ケンカ介入時のふるまいを人に教わったことがありません。でも、考えてみればその道のプロのような気もします。なにしろ非行少年たちの集団生活に9年間つきあってきましたから。

ということで

今日もすこしだけ深堀り。前回書いた「最後は本人にゆだねる」の、ちょっと手前の話…つまり「ゆだねる前に何をしてるか」という話です。

結論からいきましょう。トラブル場面に出くわした時、僕がやることは基本的にただひとつ…

事実確認

これだけです。

何が起きてどうなったのか…を淡々と訊いていく。

2人のケンカなら双方に(場合によっては目撃者にも)何があったのかを淡々と、僕の中で映像化できるまで具体化していく。

これだけなんだけど、シンプルにはいかないことが多い。理由は2つ。

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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。