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聖書メモ:創世記1章

シャローム!
今回は私の創世記1章の学びのメモを書き残しています。
随時更新中です!!

目次

1節

בְּרֵאשִׁ֖ית בָּרָ֣א אֱלֹהִ֑ים אֵ֥ת הַשָּׁמַ֖יִם וְאֵ֥ת הָאָֽרֶץ׃

Genesis 1:1 (BHS OT)

はじめに神が天と地を創造された。

創世記 1章1節
聖書 新改訳2017

・ヘブライ語で7文字の文章

・4文字目のאֵ֥תがヘブライ語のアルファベットの最初と最後の文字
→黙示録22:13のアルファ(Α)とオメガ(Ω

・箴言8章
→神様の知恵が天地創造をした(はじめに知恵があった)

・ヨハネ1章
→はじめにことばがあった、ことばは神であった

・神(אֱלֹהִ֑ים)という言葉はאֱלֹהִ֑ים(エロヒーム)のみ
→聖書学者の学説では、古代の多神教の中の人々がこの箇所を読んだ時に「天地創造をする全能の神様はどの神様だろうか?」と考えさせるためだと主張する学者がいる
→創世記2:4において、この神(אֱלֹהִ֑ים)がיְהוָ֥ה אֱלֹהִ֖ים(ヤハウェ・エロヒーム)であると明かされる

2節

וְהָאָ֗רֶץ הָיְתָ֥ה תֹ֨הוּ֙ וָבֹ֔הוּ וְחֹ֖שֶׁךְ עַל־פְּנֵ֣י תְהֹ֑ום וְר֣וּחַ אֱלֹהִ֔ים מְרַחֶ֖פֶת עַל־פְּנֵ֥י הַמָּֽיִם׃

Genesis 1:2 (BHS OT)

地は茫漠として何もなく、闇が大水の面の上にあり、神の霊がその水の面を動いていた。

創世記 1章2節
聖書 新改訳2017

・これからはじまる天地創造の構図を3日と3日に分ける言葉תֹ֨הוּ֙ וָבֹ֔הוּ
(詳しくはこの記事

・深淵תְּהוֹם(テホム)
→古代の世界観で暗闇を表す

・聖書においてとても大事なキーワードであるרוּחַ(ルーアッハ)
→霊・息・風といった意味を持つ

・その神様のרוּחַ(ルーアッハ)がמְרַחֶ֖פֶת(メラへフェト)していた
→申命記32:11など、鳥がパタパタする様子を表す言葉として用いられる
→イエス・キリストの洗礼の場面につながる(マタイの福音書3:16)
神様の霊 רוּחַ(ルーアッハ)が鳩のように降った

・神様の霊 רוּחַ(ルーアッハ)がこの深淵תְּהוֹם(テホム)の上にある時点で既にその深淵は中立的な水になっている

3節

וַיֹּ֥אמֶר אֱלֹהִ֖ים יְהִ֣י אֹ֑ור וַֽיְהִי־אֹֽור׃

Genesis 1:3 (BHS OT)

神は仰せられた。「光、あれ。」すると光があった。

創世記 1章3節
聖書 新改訳2017

・天地創造の中で「仰せられた」が10回
→エジプトの10の災い
→十戒
などに関連する

4節

וַיַּ֧רְא אֱלֹהִ֛ים אֶת־הָאֹ֖ור כִּי־טֹ֑וב וַיַּבְדֵּ֣ל אֱלֹהִ֔ים בֵּ֥ין הָאֹ֖ור וּבֵ֥ין הַחֹֽשֶׁךְ׃

Genesis 1:4 (BHS OT)

神は光を良しと見られた。神は光と闇を分けられた。

創世記 1章4節
聖書 新改訳2017

・神様は、天地創造に対して「7回」良しとされる

5節

וַיִּקְרָ֨א אֱלֹהִ֤ים׀ לָאֹור֙ יֹ֔ום וְלַחֹ֖שֶׁךְ קָ֣רָא לָ֑יְלָה וַֽיְהִי־עֶ֥רֶב וַֽיְהִי־בֹ֖קֶר יֹ֥ום אֶחָֽד׃ פ

Genesis 1:5 (BHS OT)

神は光を昼と名づけ、闇を夜と名づけられた。夕があり、朝があった。第一日。

創世記 1章5節
聖書 新改訳2017

・夕があり、朝があった
→聖書を読むときは現在の1日の流れで読んではいけない。夕が1日のはじまりであり、朝へとなる

6節

וַיֹּ֣אמֶר אֱלֹהִ֔ים יְהִ֥י רָקִ֖יעַ בְּתֹ֣וךְ הַמָּ֑יִם וִיהִ֣י מַבְדִּ֔יל בֵּ֥ין מַ֖יִם לָמָֽיִם׃

Genesis 1:6 (BHS OT)

神は仰せられた。「大空よ、水の真っただ中にあれ。水と水の間を分けるものとなれ。」

創世記 1章6節
聖書 新改訳2017

・古代の世界観を理解するためにこの大空רָקִ֖יעַ(ラキア)は大事なキーワードになる。
→大空רָקִ֖יעַの上にある水(後にノアの箱舟で天の水門が開いて降ってくる水) と 大空רָקִ֖יעַの下にある水を隔てる透明な板のようなもの(エゼキエル1:22など)。英語でfirmamentと検索すると図などが見れる。

9節

וַיֹּ֣אמֶר אֱלֹהִ֗ים יִקָּו֨וּ הַמַּ֜יִם מִתַּ֤חַת הַשָּׁמַ֨יִם֙ אֶל־מָקֹ֣ום‬ אֶחָ֔ד וְתֵרָאֶ֖ה הַיַּבָּשָׁ֑ה וַֽיְהִי־כֵֽן‬׃

Genesis 1:9 (BHS OT)

神は仰せられた。「天の下の水は一つの所に集まれ。乾いた所が現れよ。」すると、そのようになった。

創世記 1章9節
聖書 新改訳2017

・モーセが海を割り、乾いた所が現れる場面と関連(出エジプト14:22)

10節

וַיִּקְרָ֨א אֱלֹהִ֤ים׀ לַיַּבָּשָׁה֙ אֶ֔רֶץ וּלְמִקְוֵ֥ה הַמַּ֖יִם קָרָ֣א יַמִּ֑ים וַיַּ֥רְא אֱלֹהִ֖ים כִּי־טֹֽוב׃

Genesis 1:10 (BHS OT)

神は乾いた所を地と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた。神はそれを良しと見られた。

創世記 1章10節
聖書 新改訳2017

・「神が見られ」良しとされる。
→神様は良しとされたものを共有するが、人間を含む被造物は「目に良いものを自分のために取る」
→創世記3:6、創世記6:2など聖書の中でよく登場するテーマ。

11節

וַיֹּ֣אמֶר אֱלֹהִ֗ים תַּֽדְשֵׁ֤א הָאָ֨רֶץ֙ ‬דֶּ֔שֶׁא עֵ֚שֶׂב מַזְרִ֣יעַ זֶ֔רַע עֵ֣ץ‬ פְּרִ֞י עֹ֤שֶׂה פְּרִי֙ לְמִינֹ֔ו‬ אֲשֶׁ֥ר זַרְעֹו־בֹ֖ו עַל־הָאָ֑רֶץ וַֽיְהִי־כֵֽן׃

Genesis 1:11 (BHS OT)

神は仰せられた。「地は植物を、種のできる草や、種の入った実を結ぶ果樹を、種類ごとに地の上に芽生えさせよ。」すると、そのようになった。

創世記 1章11節
聖書 新改訳2017

・創世記1:29の人間と対比されている(詳しくはこの記事

14節

וַיֹּ֣אמֶר אֱלֹהִ֗ים יְהִ֤י מְאֹרֹת֙ בִּרְקִ֣יעַ הַשָּׁמַ֔יִם לְהַבְדִּ֕יל בֵּ֥ין הַיֹּ֖ום וּבֵ֣ין הַלָּ֑יְלָה וְהָי֤וּ לְאֹתֹת֙ וּלְמֹ֣ועֲדִ֔ים וּלְיָמִ֖ים וְשָׁנִֽים׃

Genesis 1:14 (BHS OT)

神は仰せられた。「光る物が天の大空にあれ。昼と夜を分けよ。定められた時々のため、日と年のためのしるしとなれ。

創世記 1章14節
聖書 新改訳2017

・定められた「時々(מֹ֣ועֲדִ֔יםモアディム)」は後のユダヤの7つの祭りをあらわす言葉として使われる。

16節

וַיַּ֣עַשׂ אֱלֹהִ֔ים אֶת־שְׁנֵ֥י הַמְּאֹרֹ֖ת הַגְּדֹלִ֑ים אֶת־הַמָּאֹ֤ור הַגָּדֹל֙ לְמֶמְשֶׁ֣לֶת הַיֹּ֔ום וְאֶת־הַמָּאֹ֤ור הַקָּטֹן֙ לְמֶמְשֶׁ֣לֶת הַלַּ֔יְלָה וְאֵ֖ת הַכֹּוכָבִֽים׃

Genesis 1:16 (BHS OT)

神は二つの大きな光る物を造られた。大きいほうの光る物には昼を治めさせ、小さいほうの光る物には夜を治めさせた。また星も造られた。

創世記 1章16節
聖書 新改訳2017

・古代の世界観で星は神々を象徴するものとして考えられていた。(詳しくはこの記事

21節

וַיִּבְרָ֣א אֱלֹהִ֔ים אֶת־הַתַּנִּינִ֖ם הַגְּדֹלִ֑ים וְאֵ֣ת כָּל־נֶ֣פֶשׁ הַֽחַיָּ֣ה׀ הָֽרֹמֶ֡שֶׂת אֲשֶׁר֩ שָׁרְצ֨וּ הַמַּ֜יִם לְמִֽינֵהֶ֗ם‬ וְאֵ֨ת כָּל־עֹ֤וף כָּנָף֙ לְמִינֵ֔הוּ וַיַּ֥רְא אֱלֹהִ֖ים כִּי־טֹֽוב׃

Genesis 1:21 (BHS OT)

神は、海の巨獣と、水に群がりうごめくすべての生き物を種類ごとに、また翼のあるすべての鳥を種類ごとに創造された。神はそれを良しと見られた。

創世記 1章21節
聖書 新改訳2017

・古代の世界観でとても大事なテーマの海の巨獣 תַּנִּין(タニン)を神様は創造される。(詳しくはこの記事)

26節

וַיֹּ֣אמֶר אֱלֹהִ֔ים נַֽעֲשֶׂ֥ה אָדָ֛ם בְּצַלְמֵ֖נוּ כִּדְמוּתֵ֑נוּ‬ וְיִרְדּוּ֩ בִדְגַ֨ת הַיָּ֜ם וּבְעֹ֣וף הַשָּׁמַ֗יִם וּבַבְּהֵמָה֙ וּבְכָל‬־הָאָ֔רֶץ וּבְכָל־הָרֶ֖מֶשׂ הָֽרֹמֵ֥שׂ עַל־הָאָֽרֶץ׃

Genesis 1:26 (BHS OT)

神は仰せられた。「さあ、人をわれわれのかたちとして、われわれの似姿に造ろう。こうして彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地の上を這うすべてのものを支配するようにしよう。」

創世記 1章26節
聖書 新改訳2017

・かたち(צֶלֶםツェレム)は(偶像などを含む)像をあらわす言葉として

・また、אֱלֹהִ֔ים ‎צֶלֶם(ツェレム エロヒーム)は中近東の古代文明において王の称号として使われていた。
→エデンの園という神様が臨在する神殿において、神様を具現化する者としての人間

28節

וַיְבָ֣רֶךְ אֹתָם֮ אֱלֹהִים֒ וַיֹּ֨אמֶר לָהֶ֜ם אֱלֹהִ֗ים פְּר֥וּ וּרְב֛וּ וּמִלְא֥וּ אֶת־הָאָ֖רֶץ וְכִבְשֻׁ֑הָ וּרְד֞וּ בִּדְגַ֤ת הַיָּם֙ וּבְעֹ֣וף הַשָּׁמַ֔יִם‬ וּבְכָל־חַיָּ֖ה‬ הָֽרֹמֶ֥שֶׂת עַל־הָאָֽרֶץ׃

Genesis 1:28 (BHS OT):

神は彼らを祝福された。神は彼らに仰せられた。「生めよ。増えよ。地に満ちよ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地の上を這うすべての生き物を支配せよ。」

創世記 1章28節
聖書 新改訳2017

・「生めよ。増えよ。地に満ちよ。」という祝福がアダムとエバはじめ、アブラハム、ダビデ王家へと流れていく。(詳しくはこの記事

・支配せよ
→神様の祝福が海の魚、空の鳥、地の上を這う全ての生き物に行き届くようにする役割を人間が持つ

31節

וַיַּ֤רְא אֱלֹהִים֙ אֶת־כָּל־אֲשֶׁ֣ר עָשָׂ֔ה וְהִנֵּה־טֹ֖וב מְאֹ֑ד וַֽיְהִי־עֶ֥רֶב וַֽיְהִי־בֹ֖קֶר יֹ֥ום הַשִּׁשִּֽׁי׃ פ

Genesis 1:31 (BHS OT)

神はご自分が造ったすべてのものを見られた。見よ、それは非常に良かった。夕があり、朝があった。第六日。

創世記 1章31節
聖書 新改訳2017

・非常に良かった(6日目)
→6日目に集める二倍のマナと関連性(出エジプト16:5)

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