遠藤美月

うたをうたいたい。珈琲・ギター・煙草・読書・ラジオ・料理・人間・布団・脳内作戦会議がす…

遠藤美月

うたをうたいたい。珈琲・ギター・煙草・読書・ラジオ・料理・人間・布団・脳内作戦会議がすき。

最近の記事

かなぐり捨てた後に残るもの

今、新幹線に乗って、一人暮らしのアパートに帰ろうとしている。 遠くにいる妹に、半年ぶりに会いに行った。 物心ついた頃から身の回りの世話をしていた妹が、遠く離れた土地で健康的に暮らしていることが分かって心から安心したが、相対的に自分の不甲斐なさが加速していた。 多分、後先考えずに過ごせる人生でも少ない期間だろうと思い、余りにもパワフルな予定の入れ方をしてそれを遂行している最中。1ヶ月の間に色んな場所に行って思ったことは、結局日本を出ないと違う景色は見れないということ。 ここ

    • 海猫、辿る、風のしらべ

      夢みたいな日が終わってしまった。 言葉にしておかないと勿体ないと思いながら、上手く言葉にできる気がしなくて今もどうすれば良いのか分からない。きっと冗長になってしまうのでご容赦ください。 おけさんさん(以下おけさん)と共同企画を行うのは3度目になった。私たちは年齢も、住む場所も、境遇も決して近くはないが、奥底に共有感がある。でも違う人間だからこそのワクワク感もあって、何度もこういう気持ちを抱かせてもらえるのは本当にありがたい。 私たちは活動期間も同じくらいで、電話で何度も「

      • 死にたいくらい憧れていた

        中学3年生の時、SCHOOL OF LOCKを再生したらめちゃくちゃ格好良い曲が流れていた。 The SALOVERSというバンドらしい。 よくよく聞いていたら、どうやら解散するらしい。とーやま校長がめちゃくちゃ泣いている。なんだこのバンドは。それが出会いだった。 そこから過去の音源や、当時上がっていたネットラジオを漁り、活動中に出会えなかったことをめちゃくちゃ悔やみながら追いかけた。 The SALOVERSは私の青春だった。 古舘佑太郎のソロ曲なども追いかけながらも、

        • じゃがいも畑の夢

          このエッセイは、私が音楽活動を始めた20歳の頃、とあるライブハウスの店長さんに「何か物販あった方がいいと思うよ」と言われ、作った本に掲載した1つです(今思うと素直で無邪気すぎるし、多分物販ってそういうことじゃないんだけど)。 買ってくれた人たちは古参ファンです。本当にありがとう。 ここに残っていたのは下書きの状態なので少し違うのですが、もう人目に晒されることは無いと思うので、残しておきます。 お許しください。 今、私は大学生で、これまでも小中高と学生をしてきた。その中でい

        かなぐり捨てた後に残るもの

          24歳モラトリアム

          モラトリアム‥‥猶予期間 心理学用語でモラトリアムは、青年期から社会的な責任を負う成人になるまでの期間を指す。 教育大生はこんな様な単語など耳にたこが出来るくらい聞く。 うるせ〜と思いながら、私は実際このモラトリアムの渦中で沈んでいるのか、寝転んでいるのか、身体を起こしたくないだけなのか。神様でさえちんぷんかんぷんな日々を過ごしている。 19歳の頃大学に行かなくなり、なし崩し的に2年休学した後、復学の末ようやく卒業の目処が立った。ここでようやく実感した。そして同時に驚

          24歳モラトリアム

          ブーメランヘイト

          そういえば、昨年の今頃は 12月のツーマン 1月の共同企画(レコ発) 2月のイベント企画 の準備に追われながら、それなりに授業もあってドタバタだったな〜と思い出す。 毎日積み上がるタスクと、成功させなければ行けないという目に見えないプレッシャーに押しつぶされながらも楽しかった。 だからとても怖くなった。 私はこの1年何をしていた? 形に残せているものがない気がして怖い。 そんな中でもまたもや積み上がるタスク。 後先考えない自分が入れたバイトのシフト。 何度も保温をし

          ブーメランヘイト

          憧れの形

          今日、SEKAI NO OWARIのZeppツアー名古屋編に行った。 思えば、私が初めてセカオワのライブに行ったのは14歳の頃だったので、あの日から10年経ったのか〜!流石に感慨深いな〜! 人生で初めて、夢中になったものだった。キラキラしたものを自分で見つけたこと自体に興奮を覚えていたのかもしれない。ただ、このバンドの何もかもを崇拝していた。 2013年、炎と森のカーニバル at.富士急ハイランド?のライブに行きたい!と父に頼み、家族みんなで行った(当時はまだ、ライブは

          僕らは青と透明に融けていく

          おけさんさん(以下おけさん)と会ったのは2年前の秋の終わりだった気がする。まだライブ活動を初めて間もなく、私の髪色にほのかに青色が残っている頃。 その日は、人見知りのせいでリハの合間も演者さんとお話ができず、遠めのコンビニまで1人で散歩して暇を潰した記憶がある。 おけさんのライブが始まり、102(おけさんの曲です)を聞いた瞬間に 「私、この人のこと、好きだ!」 と思った。私はたまにこういう勘が働く。 ライブが終わったあと、すぐにラブコールを伝え意気投合し、おけさんとおけさ

          僕らは青と透明に融けていく

          この地球に生まれたことを、大きい青が抱きしめる

          2年半ほど前、私は所謂どん底にいた。 毎日何もする事がない。何もしたくない。 部屋で時計の針をひたすら眺めてはベランダに出てみたり、寝転んだり、ギターを弾いたり、携帯をなぶったり。 何も手につかないので、身支度をして外に出る。 優しい両親のおかげで、私は車を所有出来ている。 蛙色のパッソは私の移動式ワンルー厶だ。 その時期は部屋に篭っていると塞ぎ込んでしまうのでよく車の中にいた。 向かう先は海だ。私は海のない所で生まれ育ったので、人より尚更海が好きな自信がある。 愛知の行

          この地球に生まれたことを、大きい青が抱きしめる

          街灯踊る夜海月

          2022年12月16日 人生で初めてのツーマンライブをした。 大切な気持ちをつらつらと書き留めます。 静岡の飲み屋街を1人でふらついている時、あつやくんからLINEが入っていたので電話をかけた(私は酔っ払うと人に電話をかける習性がある、迷惑なのでやめたい)。そこで唐突にツーマンライブに誘われた。「やろやろ!」くらいのテンションだったのだが、店長さんにも話していると、、本当にやるんだ、、 あつやくんと出会ったのは、まだ私がライブ活動を始めたばかりの頃、オリジナル曲を作り初め

          街灯踊る夜海月

          ELLEGARDENを見た

          私の青春、ELLEGARDENをこの目で見てきた。 出会いは中学校2年生の頃。 中学1年生の時にテレビ番組でSEKAI NO OWARIを見たのが、音楽を好きになったきっかけだった。お年玉や少ないお小遣いでCDや音楽誌を買い漁っていた。 その時、「SEKAI NO OWARIが載っているから」という理由で買った雑誌の表紙がONE OK ROCKで、そこから徐々にロックバンドを聞くようになっていった(カラオケの十八番が完全感覚Dreamerなのだが、歌うと毎回驚かれる)。

          ELLEGARDENを見た

          祈り

          果てのない夜に 柔い声を聞く 夢 現 幻 さほど重要ではない 白々しい朝 何もかもが 煌めいてみえる どうか 惑わされないでいて 夕暮れ空に 浮かぶ桃色の雲 疲れ果てて お辞儀をするクレーン車 そっちじゃないよ 壊れたウインカー 流れ流され たどり着く先は 揺れる陽の光 目に見えるもので溢れている 本当に大切なものは