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初学者向け長文問題集・学習法の理想

以前、「初学者向けの教材として、200〜300語の長文集みたいなものがあってもいいのではないか。」ということを書いた。
https://note.com/hellwig444/n/n2f038556eae3
要するに、初学者の間は、問題を解くよりも長文を読めるようになることの方が先決だということだ。

長文が読めるようになるためには、まずは文章を読むことに慣れることが重要だ。そのためには、肘井の読解のための英文法に出てくるような単文をいくら読んでみても足りない。文章をどんどん読んでいく必要がある。

ここでいう文章とは、内容のまとまりを持った1パッセージ以上の文章だ。
初学者がストレスなく取り組めるためには、単語や構文は基礎的なものである必要がある。長さも150語程度から始めるのがよかろう。それでいて、押さえておきたい表現、構文を含んでいて欲しい。文章の内容自体も興味を引くものであって欲しい。

教材の形式としては、設問は設けるとしても重要な構文を含む部分の下線部和訳程度で、基本的には設けない。解説部分の紙面は、全文和訳、構文(svoc)、構文の補足、単語熟語の整理程度でよい。

利用方法としては、英文を一読した後、今度は、1文ずつ構文を取りながら、頭の中で(あるいは口に出して)和訳し、テキストの和訳と比べながら、構文がちゃんと取れていたかを確認していく。最後は知らなかった単語等をチェック。音読ができればなお良い。これらすべての作業を1講につき30分弱で終えたい。

これらの学習を行う時期については、単語(シス単1200くらい)と英文読解を一通り終わった後くらいからだろう。もっとも、文章のレベル(高1高2レベルとか)によっては、単語、英文読解の学習と並行してやっていっても良いだろう。
これらの学習を1日2講以上のペース(単語等と並行なら1日1講でよいだろう)でやっていき、慣れてきたところで(20講くらいであろうか)、The Rulesに入って行けば良い。もっとも、これらの学習は、The Rulesに入った後も、ルーティンとして1日1講ずつでも続けていって欲しい(中級以上になれば語数を300語程度まで増やしていきた)。

問題はそういう教材があるかだ。
入門英文解釈の技術は、構文を取り和訳をさせるという点では上記の理想に沿うが、テーマが明示されているという点、文章の長さもせいぜい60語程度という点で少し違う。英語長文Solutionも初学者がルーティンにするのには少し重い。大岩のいちばんはじめの英文法英語長文編は、文章のレベル、語数、解説が構文・和訳が先に来ている点など、理想に近いか。





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