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The Rules英語長文問題集は初学者には使いにくい?

巷の参考書ルートでは、肘井の読解のための英文法のあとは、The Rules1となっている。そうすると、最初に触れる長文問題集がThe Rulesということになるが、The Rulesは如何に正解にたどり着くかを学ぶための問題集だ。そこでは、文章の論理展開を早く正確に把握し、設問に正解するためには、文章のどの部分に着目すべきかのルールが提示される。
しかし、初学者が長文を読めない理由はそんなところにあるのではない。また、そんなルールは知らなくても、正確に和訳ができるならば、ほとんどの大学の入試に対応できる。初学者が真に必要なのは、正確な文構造の理解だ。
THE Rulesも含めほとんどの問題集は、解説が、設問への解答から始まるが、そこを活かせるのは、解答を迷うことができるようなレベルにある中上級者だけだ。初学者が正解できないのは単語あるいは文構造が読めてないだけの話だ。そのような状態で、文章の論理展開を把握するためのルールとか言われても、違う世界の話だ。しかも、解説の大半がルールの説明に当てられている。初学者はうんざりしてしまわないか。
以前、初学者向けの長文問題集には設問はいらないという文章を書いたのも趣旨は同じだ。初学者向けの教材として、200〜300語の長文集みたいなものがあってもいいのではないか。


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