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そんなに合格実績を増やしたいか?

息子の方は、結局、目標を持つこともできず、勉強に向かうことのできないまま、共通テストに突入した。誰もが必死になって勉強している12月も1月もほとんど寝ているかゲームをして過ごし、ハードルは低いが効果的な勉強法(ゴロゴ古文単語の読み上げを聞くとか)を提示してやっても、取り掛かろうともしなかった。
その結果、共通テストは惨敗した(戦ってもいないので負けたともいえないが)。

そのうえでの出願のための三者面談。
担任は、前期A大学をやたら勧めてくる。1次は1科目で2次も1科目なので合格できる可能性があるという。後期は倍率が低いという観点から大学選択。中でもK工大。後期は定員を満たさないといけないので定員割れだと全員合格。K工大は前期の定員未充足分も後期に回ってくるという。
学問領域の希望ではなく、合格できるかという観点からの進路指導だ。そして、行かなくてもいいから、合格を取っておけば来年にもつながるという。
地方のマイナーな公立大学にまで合格者がいるのはこういう指導をしているからか。しかし、合格しても本当に進学、卒業までしているのだろうか。また、合格だけを目的にして受験し、定員割れで合格したとしても何の自信になるというのだろう。現役国公立大学進学率の高さを売りにしている学校の闇を見た気がする。そういえば、京大合格者もやたらて人間健康科学科が多いのも、京大合格実績を増やしたいという学校の意向が働いているのではないか。

さて、息子であるが、もともと(漠然と)希望していた大学ではないにしても、総合大学の希望する学問領域の学部で、配点比率、科目数から、逆転合格が不可能ではないところがあることを説明して、そこを受験することになった。
息子よ、1か月くらいは必死に勉強してみろ。そして、実力で合格をもぎ取って来い。



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