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東日本大震災があった秋、
母が突然、心臓の鼓動が
ドドドッと大きく鳴る、と
不安を訴えた
67歳

ダンス、コーラス、トールペイント
美人で、多趣味で料理もうまくて
孫とも精力的に遊んでくれて
たくさんの友達に好かれていた

ただ、ライフストーリーに書いてきたように
暴言の夫(私の父)と長年一緒にいて
ストレスがたまりにたまっていたのだと思う

私は父をずっと憎んでいたが
母は「お父さんは口は悪いけれど心の奥は優しい」とか
「おじいちゃん(母の父)の方がずっと厳しかった」と
言っていた

言い聞かせていたようだった
本当の自分を押し殺して・・・

その後に、心理学で、
「依存ー共依存」を学んだ時に、
「酒に依存する父ーその父の心の世話する母」
という構図が見えて愕然とした

父が一方的な加害者で
母は被害者だと思っていたが
母も共依存していたという見方だ

押し入れに父が隠している酒を探し出したり
焼酎の濃度を管理しようとしたり

「依存ー共依存者」に介入するには
まず共依存者にアプローチをすると
習ったけれど
母は、父にお酒を減らして欲しかったし
酒を飲んで大きな声で怒鳴ることも
やめてもらいたかったから
他に方法は思い浮かばなかっただろう・・・

途方に暮れていただろうなあ

どこかに出かけても、
早く帰らなきゃ、お父さんのご飯が・・・
とソワソワしだす
夕方6時に夕飯ができていても
「もう7時だぞ、俺を餓死させる気か」と
言っていたから
母は神経をすり減らしていたのだと思う

父は本当はとても気が小さくて
怖がりで不安がいっぱい

母には不釣り合いだ!
母は気高く堂々としていたら良かったのに

と思っていたけれど、
いまコネクションプラクティス、あるいは
NVC(非暴力コミュニケーション)など
「自分とつながる方法」を知っていれば
悲劇は免れただろうなあと残念

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