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数学ダージリンニルギリ【毎週ショートショートnote】

 イングランドよ、度し難し。

 さて仏教は捉え方によっては数学であるなどとも語られたりする。
 ダージリンはチベット山脈のふもととは言え一般感覚からすれば高地であり、イギリス領だった時代には避暑地として利用された。
 地名はチベット語「ドルジェ・リン」の英語発音風。日本語訳すれば「金剛の地」。真言宗に片足を踏み入れている私としては、あまりに耳馴染みが良い。
 ニルギリはインド南端の熱帯地方とは言え海の近くで気候は穏やか。沖縄の方が夏の気温が上がりにくいようなものだ。この地もまたイギリス領だった時代に避暑地として利用された。
 地名はタミル語で「青い山」。故に産出される茶葉は「紅茶界のブルーマウンテン」と称されてもいる。流刑地でもあったため割と苦難の歴史をたどっていて土着信仰が根強い。私の生家の浄土真宗みたいなものだ。

 仏教精神は発祥の地から真に消え去ったものかどうか。少なくともインド国旗の中央に座すのは輪廻の輪だ。


(410文字)

 情報の大半がWikipedia調べである事は白状いたします。 


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