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フィンランドでシュタイナー教育幼稚園を1日見学させてもらった話


いつもNote訪問ありがとうございます。


2021年8月23日、フィンランドでシュタイナー教育の幼稚園の見学に行かせていただきました。

#シュタイナー教育学校 今日見学に行かせてもらったところ、とっても良かった。 木育、もちろん怒鳴らない保育、縦割り制、オーガニックな食事、優しい色遣いの環境、、、etc 何よりスタッフ・先生方がほんとに素敵で、お礼メールの手が止まらなかった😭💌ご縁に感謝🍁 — Yuki🇫🇮11ヶ月目 (@hereinfinland) August 23, 2021




昔の自分も興味あっただろうな~という気持ちの消化と、備忘録も兼ねてここに残しておこうと思います。

「シュタイナー教育って?」という方へ・・・

わたしが愛読している子どもまなびラボさんの記事をご参照ください!

※残念ながら写真等の許可がいただけませんでした。今回使用している写真はすべてイメージ画像ですが、少しでもフィンランドのシュタイナー教育幼稚園の雰囲気が伝われば嬉しいなと思います。

木育


園内に置いてあるおもちゃはすべて木でできたものでした。

肌触りがよく、見た目も素朴で落ち着きました。


その他園内で子どもたちが遊んでいたおもちゃは、

粘土

人形

おままごと用キッチン

等でした。

プラスチックなどの「できた」おもちゃより温かみを感じながら遊ぶことができるのかなと感じました。



オーガニックな食事


給食はビーガン食材を使用しており、すべてオーガニックな料理でした。

室内遊び→片づけ→手洗い→いただきますの歌のあとは、

お皿が運ばれてきた人から食べ始めて良いシステムでした。

子どもたちに、目の前に運ばれてきた食べ物を「みんなの分が揃うまで食べない我慢」させることをわたしは良いとは思いません。なのでこの点も素敵だなと思いました。 

この日のメニューは

・パスタ

・スープ

・サラダ(レタスやキャベツ、玉ねぎなど)(なぜか玉ねぎだけ別皿でした)

どれもとてもおいしく、また体に優しいなと感じました。

先生曰く

「普通の公立の幼稚園の給食はひとつの給食センターから運ばれてきたものだけれど、保護者の理解と協力を得て毎月給食代を出していただいて、1人の専門の料理人が毎日作ってるの。とってもおいしいのよ。」とのことでした。

シュタイナーならではの特徴を見た瞬間でした。



縦割り制


2~5歳までの約8~10人ほどのグループを見学させてもらいました。

何歳の子が何人までの詳細は聞きそびれましたが、覚えているだけでも

2~3歳、4歳、5歳それぞれが2~3人ずつだったと思います。

印象的だったシーンは、片づけの一コマ。

動きたい盛りの5歳児たちは、部屋の一角でクッションや布を使ったり、動物ごっこをしては犬や猫の真似をしてあっちへ来たりこっちへ来たり…などと活発に遊んでいたのですが、

片づけの時間になり先生に「あの子を手伝ってあげて」と言われるとすぐに2~4歳児の子どもたちに駆け寄って片づけのお手伝い(積み木をかごに入れて元の場所に戻したり、粘土をしまって棚にいれたり)をし始めたのです。

それもごく当たり前のような様子でした。

「普通」と思われる方もいらっしゃるのかもしれませんが、以前に訪れた園では「片づけなさい」「片づけないなら給食ナシ」のような場面を多く見ていたので、スムーズに片づけられている子どもたちの姿は見ていてとても気持ちがよかったです。





環境

色遣い(視覚)


全体的に薄いピンクを基調とした内装で、布などもピンク、壁にかけてある写真なども優しいトーンで描かれたもの、最小限の飾り等でした。

→保護者の方のご協力

「時間があるときに保護者の方とここを修復しなきゃ…」と言って見せてくれたのは少しはがれた壁。

なんと保護者の方々が来て手伝ってくれることがあるそう。

給食のことと言い、かなり協力的に保護者の方々も保育にかかわってくれているみたいです。



静かな環境(聴覚)


ロウソクを灯す場面が「絵本読み」のときと「給食のとき」の2つありました。

静かにするべきとき、先生たちは「ロウソクの火がついてるよ?どうするんだっけ」と聞いて子どもたちからの「静かにする(小声で)」を引き出しているようでした。

また、ロウソクは倒してもいけないですしゆらゆらしてリラックスした雰囲気を醸し出します。子どもたちの落ち着いた姿からも、打ってつけのツールだと初めて知りました。




まとめ~フィンランドでシュタイナー教育幼稚園を1日見学させてもらった話~

1番「ここで働けたら幸せやな」と感じたポイントは先生方。

ほんとに子どもたちと上手にかかわり、

ときに子どもが絵本読みの時に近くに来なくても、

騒がしく遊びすぎている子どもたちがいても

決して怒鳴ることをせず、指導するというより、期待する子どもの姿を導き促し引き出していて、

自然と子どもたちも余裕を含んだような表情をしていました。

そんな保育現場を、間近で見られたことに感動しました。

最後に先生に「今担任している子どもたちを何年も見続けるのですか?」と聞いたら、「小学部の方に移った子どもたちは小学部の先生に引き継ぎます」とのことでした。

1日いて、落ち着いた雰囲気の中で学び育っている子どもたちが見れてほんとに幸せでした。

電話アポは取っていたものの突然訪れた日本人に心優しく丁寧に対応してくださった先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。

他園のお話もまたアップしたいです!

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