#7 まずは日本で売るんだからさ…
昔からアンソロジーというものが苦手だ。
目的の作家のたかが1,2篇のために、残り300数ページのペラ紙を本屋から売りつけられる。
たいがい元から興味のあるジャンルを買うので、そこで収録される知らない作家というのはおおよそ業界で目立ってないわけである。つまるところ実力不足の水増し枠…はっきり言えば、読者目線から見るとハズレだ。
よしんば作家を発掘しても、次回作もどうせまたアンソロジーである。基本的に読者が損をするように出来ている。
そんな中で、ここ数年だと法治の獣