通じなくて苦労する方言
おじいちゃん子であることと、前職で年配の方と話す機会が多かった影響で、地元の同級生と比べて方言がきつい私。
兵庫県から千葉に来て、つくづく自分の方言のキツさを実感している。
ちなみに、私がしゃべっているのは「播州弁」という方言だ。
日本一荒々しい方言の企画などで、しばしば名前を挙げている。
地元民の中には、播州弁を誇らしく思っている人が居るが、私は誇らしいとも恥ずかしいともなんとも思わない。
ただ愛着があり、自分の考えを最も表現できるネイティブ言語であることは事実である。
さて、関東に来て1年、まったく方言が抜けない私が、苦労している言葉をランキング形式で紹介してみよう。
【1位】 〜とって、〜たった(敬語)
例文「社長が来てくれたったわ」「お客さんが座っとってや」
訳「社長が来てくださった」「お客さんが座っていらっしゃる」
これめっちゃ困る。
こちらとしては、敬語で丁寧に発言しているつもりが、相手には敬意が伝わらない問題。
標準語の敬語がとっさに出なくて、本当に苦労している。
「社長が来てくれとったったですね」とか言ってしまう。
【2位】 〜してくれてない?(依頼)
例文「お箸取ってくれてない?」
訳「よければ、お箸を取ってくれない?」
くれてない問題は非常に深刻。
お鍋が吹きこぼれそうなとき、火を弱めてほしくてとっさに「ちょっと火弱めてくれてない?!」と言っても伝わらず、見事に吹きこぼれた。
これもまた、とって・たった問題と同様に、ややへりくだり気味の表現なのだが、ニュアンスも伝わらず、もう何も伝わらない。
【3位】 〜しよった(しそうになった)
例文「コケよったわ」
訳「コケそうになった」(コケてない)
「コケよったわ」というと、いつも驚かれる。
すでにコケたのかと心配されて、なんだか申し訳ない気持ちになる。
コケてないなら言わなければいいのに、なぜか言ってしまう。
私は、目に入った物事や頭に浮かんだ物事を、すべて口に出すおしゃべりクソ野郎だ。
標準語を話せたら便利だろうと思う気持ちと、関東の言葉を話すのがこっ恥ずかしい気持ちのせめぎ合いで、未だに方言丸出しで暮らしている。
まずは敬語の練習せんなんやな。
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