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映画

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2023年3月の記事一覧

【より面白く!より激しく!】映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』感想

『ベイビーわるきゅーれ』からあらゆる面でパワーアップした続編。 今作も2人のゆるい日常描写と激しいアクションが描かれる。 前作と違うのは、今作は丞威、濱田龍臣演じる兄弟の物語でもあるという点。 物語はこの兄弟が「殺し」をする場面から始まる。 2人はアルバイトで殺し屋をしているが、正社員じゃないため待遇が悪く貧しい日々を過ごしている。 そんな中、彼らのマネージャーをしている赤木から「正規の殺し屋を殺せば空きのポストに昇格できる」という噂を聞いて、まひろたちを殺すことを決意

まだ観てない人!『ベイビーわるきゅーれ』にご注目!!【推し映画紹介】

殺し屋として生活をしているまひるとちひろの2人組の女子の日常を描いた『ベイビーわるきゅーれ』。 公開当時も紹介記事を挙げたのだが、この『ベイビーわるきゅーれ』本当に面白い。 続編の『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』も公開されたということで、改めて推し記事を挙げます。 まだ観てない方!面白い日本映画の1本がここにありますよ!この作品、魅力がいくつもあるけど、一つは日常系映画として面白いということ。 物語は、まひるとちひろの2人が高校卒業を目前にルームシェアを命じられると

【鎮魂と継承の物語】『ゴーストバスターズ アフターライフ』感想

『ゴーストバスターズ アフターライフ』は日本で2022年に公開された映画だ。84年に公開された『ゴーストバスターズ』シリーズの3作目となる。 この映画を「正当な続編」という触れ込みで紹介している記事をいくつか見かけたが、この"正当"という部分には含みを感じてしまう。 というのも、ゴーストバスターズシリーズは2016年に主人公を全員女性に置き換えたリブート作品を公開しているからだ。 この作品は公開前から大炎上する騒ぎになった。 原因はいくつか挙げられるが、キャストを全員女

【ひと昔前のヒーロー映画ってこうだったよね】『シャザム!神々の怒り』感想

見た目は大人、中身は子供のスーパーヒーローとして活躍する子供たちの姿を描いた映画『シャザム!』シリーズの続編にあたる『シャザム!神々の怒り』。 ※内容的に前作を観ておいた方が良いので、前作を観てなくて興味のある人は『シャザム!』から観てみてね(良作なのでお勧めです)。 今作は奪われた力を取り戻しにきた神の3姉妹を相手に、シャザムファミリーが世界の命運を掛けて活躍する話になっている。 神の3姉妹を演じるのは『クィーン』のヘレン・ミレン、『チャーリーズ・エンジェル』、『キル

ヒーロー映画を観ない人にこそ『シャザム!』をお薦めしたい!

3月17日から公開される映画『シャザム! 神々の怒り』。これは2019年に公開された『シャザム!』の続編にあたる作品となる。 自分はこの映画が大好きだ。 しかし、続編公開も世間ではあまり盛り上がっていない… なのでこれを機に1人でも多くの人に『シャザム!』を観て欲しくてこの記事を挙げた。 スーパーヒーロー映画を観ない人にこそお薦めしたいので是非読んでいってほしい! まず『シャザム!』はMARVElではなく、スーパーマンやバットマンと同じDCに属する映画だ。だけど本作でそ

【感想ではなく記録のための雑文】二月に観た映画8作品(2023/2/1~2023/2/28)

今年からはじめた映画の記録。 本を読むのは実はあまり得意ではないので、映画を観ようという流れです。 アマゾンプライムは月500円だから、5本くらいは観たいなと思っています。 例によってアウトプットする準備は一切なく書いています。観てない人から見れば(観た人もかも)意味不明かもしれません。 どうぞすっ飛ばしてください。 実在した犯罪小説 2018年の映画。ドイツか、ドイツとオーストリアの合作の映画のようです。 アマゾンプライムで視聴。 世間の評価は低いみたいですが、私はわ

不思議な縁と『カプリコン・1』の話

【長い前置き】 自分には2つ上の姉がいる。 姉は会社に通うのに立体駐車場を利用しているのだが、そこの管理人のおじさんと仲良くなった(仲良くなったと言っても遊ぶとかではなく世間話をよくする程度)。 そのおじさんだが結構な年齢ということもあって、身の回りの整理を始めたらしい。 で、おじさんは映画観賞が趣味で大量のDVDを所持しているのだが、このDVDをどうするか悩んでいた。 そこでわたしの出番である。 姉はおじさんに映画好きの弟がいるという話をしてたらしく「それなら弟

【混沌の時代だからこそ観るべき映画がある】『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』感想

人生を肯定する映画だし他者を肯定する映画だと思う。 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(以下エブエブ)は、今話題のマルチバースがテーマの映画だ。 マルチバースとは「ifの自分」がいる世界。ifだから映画スターの自分がいたり、料理人の自分がいたり、科学者の自分がいたりとあらゆる自分がいる。 可能性の数だけ自分がいる世界。その中で「何物にもなれなかった自分」が本作の主人公エヴリンだ。 あらすじはシンプル。 「この宇宙を破壊しようとする悪いヤツがいる。そ

【芸術は時として呪いのようだ 】映画『フェイブルマンズ』感想

劇場で初めて観たスピルバーグ映画は『ロストワールド』だ。当時『もののけ姫』と同時期に公開されたこともあって劇場が大変混雑していたことを覚えている。友人数人と2本とも鑑賞し「どちらが面白かったか?」を言い合ったのも懐かしい(ちなみに友達は全員『ロストワールド』を選んでおり自分だけ『もののけ姫』を選んでいた)。 子供の頃、自分にとってスピルバーグこそハリウッドを象徴する人物であり映画の神様だった。 『E.T』、『ジョーズ』、『インディ・ジョーンズ』、『ジュラシックパーク』驚きと

2023年3月4日 日記

朝、少し早起きして、作家の温又柔さんときたしま君で出版社した『日本語に住むということ』の刊行記念イベントに行くために、妻と三鷹へ向かう。三鷹は僕が東京で一番好きな街ということと、久しぶりに友達に会えるということで、胸が高鳴るのを抑えつつ自転車を漕ぐ。頭の中で、mooolsの「街は今 友達に会いに行くときの匂いがしている」がリフレインする。 三鷹の書店UNITÉさんに着き、まずお店の素晴らしさに驚く。近所にあったら頻繁に通ってしまうよ。ますます三鷹に住みたくなる。