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映画

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シアター・イメージフォーラム2024/02/24

一番好きな映画に出逢った2023

「一番好きな映画は何?」という質問は非常に難しい。なので人生で一番観てる『コブラ』や『ローマの休日』とかは殿堂入り的別枠にしている。 芝居を始めてから観た作品の中で「一番好きな映画」として挙げていたものが一つあった。その映画のポスターを10年近くずっと携帯のホーム画面の画像に設定している。 その設定は今も変わらないけど、今年観た55本の映画の中でこれから「一番好きな映画」を聞かれたらこれを言おうと思う作品に出会った。私の中ではかなり衝撃的な出来事なので、その映画を今回言葉

ラストダンスは映画館で

はじめてその映画館に足を踏み入れたのは、京都に来て1年目、春の終わりだった。 あの春、わたしは京都の大学に入学したばかりだった。満開の桜は美しく、胸の高鳴りはおさまることなく。歩けば寺社仏閣に当たるこの街で、そこに咲く桜たちは、幻想的で切なく、京都の夜によく似合っていた。 春の訪れは、恋の訪れでもある。入学早々、わたしには気になる男の子ができた。映画サークルで出会った、同じ1年生とは思えない大人びた彼。有名カフェで働く彼は、キラキラして爽やかで、まるで"春"みたいなひとだ

最近よく映画を観ている気がする。

前回書いたものから引き続き。 最近よく映画を観ている気がします。 それは…無職なので…。 そして観たい映画が上映されてたというただそれだけなのかもしれないけど。 あとは…わたし的に最近よく映画観に行ってるわという話です。 普段が1年に1度名探偵コナンを観に行くくらいにしか映画館では映画を観ないので…そこから考えると観てます!って話なんですが…。 前回書いたnote以降は風邪を引いたこともあり…観たい映画に行けなかったりもしましたが…。 1つ観にいきました。 東

君たちはどう生きるかを観てきました。

君たちはどう生きるか 映画館で観てきました。 1人で観ようかなと言っていましたが…友達と。 上映がはじまってからずっと観るかすごく迷って、悩んでました。 予告もなく、観た方の感想も色んなものがあって…。 パンフレットの発売もまだ。 声優さんの名前が少しと米津玄師さんの曲がエンディングでかかること…のみ。 米津玄師さんの曲というだけで観る価値あるなあって米津玄師さん好きなわたしは思ってしまいますが…。 普段ジブリを映画館で観ることはあまりないんです。 今回は情

何にも情報がないまま映画を観ることの怖さ。

最近、上映が始まった『君たちはどう生きるか』という映画。 情報が上映されてから少しずつ…。 主題歌は米津玄師さんの地球儀。 声優は結構豪華な俳優さんたち。 観たいような…。 観なくてもいいような…。 個人的にはすごく迷っています。 そもそも…ジブリをあまり映画館で観たことがありません。 作品もあまり観たことがない方だと思います。 だけどタイトルを観ても気になる。 米津玄師さんの曲だけでも観る価値はある気がしているし…。 豪華な俳優さんたち。 観たいとい

『語り出したら止まらない』そんな映画を、君はいくつ持っているか。

「いい映画」に出会ってしまう、ということは、すごく幸福で、そして、時として、すごく怖い。 TOHOシネマズで映画を観るのに必要な映画鑑賞料が、2,000円に値上がりしてから初めて映画館で2,000円を支払って映画を観た。 『怪物』という作品だった。 映画館で映画を観ることの愛おしさが渦巻いて、涙が出た。はじまりの回を観て、次の回も観て、レイトショーでも観た。次の日も、観に行った。 止まらなかった。 感情の渦が、うごめいて、止まらなかった。 “映画観で観るべき映画”

映画館が舞台な最近の良作、3選!

2023年も前半から良作多いです。 観るのに忙しくてなかなかnote書けてないのですが、映画館を舞台にした良作を鑑賞できたので、今回まとめて紹介できればと思います! 『エンパイア・オブ・ライト』(2/23公開)これはしみじみ良かったです。 映画館が舞台になっているだけでもう贔屓目で見ちゃうんですが、そんな映画館ファンには染み入る作品となってます。 オープン前の映画館に入って一つひとつライトをつけていく、映画館の徐々に火が灯されていくオープニングがもう秀逸! それだけで大満

映画2022年の振り返り「女性の立場を見つめ直す作品たち」

2022年も早いものでもう終わり。 今年もたくさんの映画を観ましたが、総括してみて気付く"映画の傾向"があったりします。 ちょうど、2022年の映画を振り返る執筆依頼をいただいたので、映画サイト「OSANAI」にて記事を書かせていただきました。 テーマは、「女性の立場を見つめ直す作品たち」。 ▼サイトはコチラ ↓ 先日、「映画に見る女性の妊娠・中絶のリアル」という記事をnoteに書いたのですが、その大きな系譜にあたるかなと思います。 2022年公開の作品を中心に10作品

Amazonプライムビデオでもう観られる!2022年公開の傑作7選!

もう今年も12月に突入し師走となってきましたが、この2022年に劇場公開された新作映画が続々とAmazonプライムビデオでも見放題の配信が始まってます。 アマプラに入っていても何を選んでいいか分からないし、どれが新作なのかもよく分からないし、観たかった新作がやってるかもマメにチェックしてないとなかなか分からないものです。 そこで今回は、2022年に公開された新作映画の中から特に面白かった作品で、Amazonプライムビデオの見放題で配信が始まっているおすすめ7本を紹介してい

映画『アフター・ヤン』とコゴナダ監督

コゴナダ監督、待望の新作が公開! その『アフター・ヤン』が素晴らしかったです。 なかなか簡単に感想を言うのが難しいタイプの作品ではあるのですが、色々とポイントはありますので、note書いてみたいと思います。 監督二作目にしてこの安定感、出来上がってる感があるココナダ監督を掘り下げてみたいと思います。 『アフター・ヤン』<あらすじ> テクノと呼ばれるAIロボットが家族の一員となっている近未来。中国系の養女ミカは、ロボットのヤンを兄のように慕っていたがある日ヤンが故障で動かな

メリーバッドエンドの物語「星の子」を観て、映画を観る意味を考えた。

映画『星の子』を観た。 2020年に大森立嗣監督によって映画化された、芦田愛菜主演・今村夏子原作の、宗教二世のお話である。 『もし、自分が物心ついた時に、両親が宗教信者だと分かったら』 この映画を観るまで、私は、この状況を想定したことが一度もなかった。宗教二世問題が、旧統一協会の騒動で明るみになる前の鑑賞だった。自分の周りにも、親が宗教に熱心だと漏らす友人はいなかった。 もし、映画・星の子を、あの騒動の後に知って観ていたら、得た感想は、異なっていたのだろうか。ネットの

『ルパン三世 カリオストロの城』が9月9日から全国でリバイバル上映!

あの名作『ルパン三世 カリオストロの城』が9月9日から全国でリバイバル上映されます。 ルパン三世でありながら宮崎駿監督作品で、その後のジブリにつながるテイストがここかしこに垣間見れるところも面白い大傑作。 早速、初日に行きましたがサイコー過ぎでした。 この『ルパン三世 カリオストロの城』を今回ご紹介したいと思います! 『ルパン三世 カリオストロの城』(9/9〜)<あらすじ> 盗み出した大金が偽札と気づいたルパンと次元は、偽のゴート札の秘密を探るため、カリオストロ公国へや

映画館からレディースデーが消えたワケ

映画館からレディースデーがなくなっていることをご存知でしょうか? 徐々になくなってきていたのですが、今ではほとんどの映画館からレディースデーがなくなっています。 これはもう時代の流れだと思いますが改めて映画館のサービスデーとレディースデーが消えたワケをnoteに書いてみたいと思います。 映画館のサービスデー映画館にはサービスデーがあります。 有名なのは毎月1日のファーストデーではないでしょうか。 映画館の当日券は1800〜1900円なのですが、1100円くらいで観れちゃった