マガジンのカバー画像

トピックス(旅行記)

4,626
旅行記です。
運営しているクリエイター

2021年1月の記事一覧

女性画家Eunice Pinneyのフォークアート

ユーニス・ピネー(Eunice Pinney,1770‒1849/US)、アメリカ初期の水彩画家の1人だ。 ユーニス・ピニーは、アメリカのフォークアーティストで、コネチカット州で活動した、初期のアメリカの素朴な、ある意味、原始絵画的(Primitivism/原始的、野性的、未開)な水彩画家だ。 美術史家のジーン・リップマン(Jean Herzberg Lipman,1909 -1998/アメリカの民俗絵画の専門家)よると、ユーニス・ピニー(Eunice Pinney)とメアリ

ハラユク

乾燥肌だと言われたので、薬局に行ってボディークリームを買ってきた。 まるいプラスチック容器に入ったそれは、青い蓋を開けてみればどぷんとたっぷり入っていて、私はそれを、お風呂上がりに、遠慮なくごそっと掬い取っては全身にべたべたと、がしがしと、塗りたくる。お腹、腰、デコルテ、太もも、両腕、永遠にも無くならなさそうな量のクリームを、贅沢に掬い取っては塗りたくる。 べたべたと、がしがしと、無心で。 8年前、オーストリアの片隅の街に住んでいた私は、春のイースター休みを利用して立て続け

【南越前町】田んぼの中のイタリアン〜ROSSO〜

「こんなところに、なんて素敵なお店が…!」 南越前町は福井県の中でものどかで自然が豊かなエリアです。 連なる山々と田んぼが広がり、すれ違う人も少ない。 そんな自然豊かな地域の中に、小さなピザ屋さんがあります。 絶品!窯で焼いたピザと季節の食材をトッピング ROSSOさんは、季節の食材やご近所の方が作られた素材を使っているんです。 ぽってりと厚みがある、歯応え抜群のしいたけピザがとても美味しくて…! 6種類ほどピザがありました。 ・サイコロ状にカットしたじゃがいもがト

東京から三島に移住して半年。私に起きた4つの変化。

2020年7月に三島に移住して、約半年が経った。 改めて振り返ると、この半年で色んな変化があった。 元々アクティブな性格なのだけど、やりたいことは更に増えたし、30年間ずっと出来なかったことが出来るようになったり、これまでご縁が無かったことに挑戦出来たり、、、正直色んな展開に驚いている。 特に 広い『家』 三島の『環境』 そして何より三島の『人』のお陰かな。 やっぱり三島移住を決断して良かったな~。と思うことの連続なので、どんな変化があったか書いてみたいと思う。 三島

女性水彩画家Mary Ann Willson(アウトサイダーアート/フォークアート)

女性水彩画家Mary Ann Willson(アウトサイダーアート/フォークアート) メアリー・アン・ウィルソン(Mary Ann Willson,18世紀後半から19世紀前半/US)アウトサイダーアート/フォークアート 1943年にアメリカの原始絵画(Primitivism/原始的、野性的、未開)の展示会(ハリーストーンギャラリー/ニューヨーク)に登場するまで、1世紀以上にわたって作品が発見されなかったアメリカの女性フォーク・アーティストだ。メアリー・アン・ウィルソンの人

アタオコのど派手な棺(アウトサイダーアート)

・アタオコのど派手な棺(ひつぎ)-アウトサイダーアート/アールブリュット アタオコ(Ataa Oko Add,1919-2012/ガーナ- 棺の建築造形家とデザイン・画家)アウトサイダー・アーティスト 
パーソナライズ化された棺のデザインや、個性ある絵画等、アール・ブリュットのアーティストだ。
ここで感じるのは、ガーナの葬式の驚くべき原色の世界とAtaaOkoのデザインだ。
原色が美しく見事なまでのパーソナライズされた棺だ、おそらく、ここに入るのは、生涯の最期に一度だろう、そ

筏と足跡。

絵や本がつないでくれるもの

塩尻市立図書館で、今日1/28から個展が始まった。当初は搬入へ行く予定で松本の旅館も予約していたのだけど、緊急事態宣言が出て断念。代わりにZoomでの設営を提案していただき、初めてのオンライン設営となった。 塩尻市立図書館は明るくてきぱきとしている方が多い。打ち合わせのために初めて塩尻市立図書館へ行ったときに、開放的で明るい建物のつくりがとても印象的だったのだけど、その場の空気は建物だけでなくそこで働くひとたちの心のありようも大きく影響しているように思えた。 館長さんに館

《初雪、スイセン.》

 初雪とスイセンのある景色を、わたしはこれから先もずっと忘れることがないだろう。  祖母がひと月ぶりに家へ帰ってきた。年末に入院してしまったから、クリスマスもお正月も彼女の誕生日も離れ離れに過ごすことになった。夏も秋もよく二人きりでいたから、大切な日に顔をみられないことはほんとうに寂しかった。冬だからよけいにそう感じられたのかもしれない。  それでも、初雪には間に合った。祖母が初めて使うことになった自宅の介護ベットに並んで入り、「わー、雪だね。きれいだね。」と窓の外をひた

(今日の一枚)バカリ夫人の傷のある肖像画、それは・・

バカリ夫人の傷のある肖像画-1957年-Hashem El Madani 「この写真の傷は、深い愛情だったのだろうか。」 撮影は、写真家ハシェム・エル・マダニ(Hashem El Madani,1928 – 2017レバノンの写真家/写真館経営) バカリ夫人は、夫が不在だった時に、写真家マダニの写真館のスタジオに行った。 そして、彼女は、2枚のポートレートを撮ってもらった。 1枚は非常にファンタジックな写真で、そして、もう1枚はこれだ。 バカリ夫人の傷のある肖像画-Hash

目には見えなくなった母の実家

「〇日におばあちゃんちを壊すことにしたよ」 年が明け、実家で過ごす最終日に、母が思い出したように言った。母がおばあちゃんのおなかにいるときから、父と結婚するまでのときを過ごした家。数年前におばあちゃんが亡くなり、ぽっかり空いた家になっても、母は毎日欠かさず訪れ、ずっときれいに保っていた家。けれど、2019年の台風で床上浸水が起こってから、維持が難しくなってしまった家。 いよいよ無くなってしまうんだ、と思ったと同時に、なんでもっと早く言ってくれなかったんだろうと、少し母を憎

Philipp Schöpke:人物の検査として描く(アウトサイダーアート)

Philipp Schöpke:人物の検査として描く(アウトサイダーアート/アール・ブリュット) フィリップ・ショプケ(フィリップ・シェープケ/Philipp Schöpke,1921-1998/オーストリア)アウトサイダーアーティストだ。 フィリップ・ショプケ(Philipp Schöpke)は、精神科医であるレオ・ナブラティル(Leo Navratil)のすすめで最初に描いた。 それは、透明な体を持った奇妙な姿を示しており、その中には内臓が見える、それを鉛筆や色鉛筆で描

+3

【備忘録】フユノキオク

クマとハム(126日目)