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トピックス(旅行記)

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2021年8月の記事一覧

ヴェネツィアの休日 #1 〜夕陽に染まるサン・マルコ寺院を愛でた日のこと〜

ローマ、フォレンツェを経て やってきたのは 水の都・ヴェネツィアです。 その美しさには 一瞬で虜になってしまいました。 街全体がまるで宝石箱のようなのです。 その中で一際 輝きを放っていた「宝石」は 夕暮れ時に訪れた サン・マルコ寺院。 9世紀に、ドゥカーレ宮殿に付属する 宮殿礼拝堂として建てられました。 二階建ての大理石でできた こちらの寺院は サン・マルコ広場を その宮殿、鐘楼、時計台と ともに彩っています。 (寺院バルコニーからの眺めです。) 正面を飾

ターナー賞 2021:ファイナリストは、全員がコレクティブ

2021 Turner Prize(ターナー賞 2021):ファイナリスト(finalist)全員がコレクティブ(アートグループ) そして、2021年12月1日、世界有数の現代美術賞として毎年国際的な注目を集めるターナー賞の本年度の受賞者には、ベルファスト(Belfast/北アイルランドの首都)を拠点に活動する11人のアーティストによるArray Collective(アレイ・コレクティブ)が選ばれた。 Digest: テート・ブリテンは世界有数の現代美術賞として広く知ら

ピューリツァー賞-写真部門:2014年-ゴールを超えて

ピューリツァー賞-写真部門:2014年-ゴールを超えて アメリカのピューリッツァー賞(Pulitzer Prize)の「特集写真部門」の2014年に受賞。 ゴールの向こうへ(BEYOND THE FINISH LINE)by josh haner/ New York Times ボストン・マラソンで両足を失った青年の一年後 (The New York Times) Jeff Bauman rests during occupational therapy at Spau

《桃、背中.》

 「あーん」をしてくれる祖母。その姿に、元気になってきたなと想う。  昨年末に大きな病気をした彼女は、退院してきても食べることがままならなかった。水を2、3口飲むことがやっとで、このままではもう長くないかもしれない、と想像したくないことも頭をよぎった。  「苺食べた!」一粒の果実が口に入ったことが、とんでもなく嬉しかった冬。その旬が桃へと移り変わった頃、「おいしいね」と言いながら、祖母はもぐもぐ食べられるようになっていた。  さらには、フォークにさした一切れを、わたしの

先日クマハム2周年でした🎉 見て下さる方や反応を下さる方いつもありがとうございます。 これからもゆる~っと気張らず更新しますのでお付き合い頂ければ幸いです😊

脈々と受け継がれる魂・マセイス

日めくりルーヴル 2021年8月25日(水) 『両替商とその妻』(1514年) クエンティン・マセイス(1465/66-1530年) 本日のカレンダー作品。ルーヴル美術館で実物を観て、その後も美術書で何度か画像を見る機会はあったのですが、作者を「マイセス」と間違って覚えていました💦。 カタカナが並んでいると 自分の馴染みある音に変換して記憶してしまいがち。昔から恥ずかしい思いをすることが多かったので、気をつけなければ…。 マイリー・サイラス(歌手)と似ていたのかしら。 記憶

ちょっと気になる可愛きもの

はい!ごきげんよう、ひょうこさんだよ。可愛いの見つけたから紹介するよ。え?こんなの書いてないで宿題あるでしょ?ひょうこさん。あー、うん、あるよ。でもこれ可愛いから紹介させて。 猫ちゃん! よく見て、尻尾とか! クッキーなの。 調べたら全国にあるらしいよ?全く知らなかった! 皆は知ってた? 「屋根裏猫喫茶」っていう、猫又のマスターのイラスト!めちゃんこ可愛いよね♡ 食べてみよー!と思って開封☆ なんと!ニクキューではないですか! 全てが可愛いとは、このこと。 で!

画家マイケル・アンドリュース:存在の本質を問う

画家マイケル・アンドリュース(Michael Andrews)は、その作品は、存在の本質を問う。 マイケル・アンドリュース(Michael James Andrews, 1928- 1995/ British painter) アンドリュースの作品は、人間の重要性として、人間の姿の描写へのこだわりと、その一部のように、風景の主題への関与して描く。 生涯、個展をほとんど開催せず、また、その作品規模は比較的小さいものだった。それにもかかわらず、英国を代表する戦後の画家の重要

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所用で幕張TGに行こうとしたら、パラリンピックに邪魔されて、なかなか目的地に辿り着けなかった件 会場周辺は『地球の放課後』

海の底が山になる 秩父の地質

秩父、武甲山。 龍が住むというこの地域の信仰の山だけれども、大きく抉れている。この山は石灰岩でできており、コンクリートの原料として近代以降は削り運ばれて、東京のビルの一部となりつづけている。それによって秩父の人たちも経済的に助けられてきた。それでもこの山は人々にとって神聖なものであり続け、有名な夜祭ではあの山から龍の神様を呼び盛大にもてなす。 どうして山の上に石灰岩があるのか。サンゴなど炭酸カルシウムを持った海洋生物が大量に蓄積した海底が、プレートテクニクスにより地表に浮上

フィレンツェの休日 #5 〜オンラインで美しき「ドゥオモ」へ出かけましょう〜

麗しきフィレンツェの街の シンボルとなっている ドゥオモ(花の聖母教会)。 街の至るところからみられる ドゥオモのドームは 観光客を夢の世界へと 誘います。 さらに、ドームの展望台や お隣の鐘楼(しょうろう)からの絶景のため 400段以上の階段をのぼる方も 大勢いらっしゃいます。 2017年に訪れた時には、 その混雑具合に断念してしまいました。 そんな中、公式サイトをみていると ヴァーチャルツアーを 愉しめることを知りました。 パスポートも、航空券も、 階段を

(今日のART)突然倒れた男:マイケル・アンドリュース

突然倒れた男(A Man who Suddenly Fell Over):マイケル・アンドリュース by Michael Andrews 1206×1727 mm 1952年 TATE  マイケル・アンドリュース(Michael James Andrews, 1928- 1995/ British painter) 突然倒れた男は、マイケル・アンドリュースの自伝的な作品だ。そして、それは、マイケル・アンドリュースの作品の多くと共通していることだ。 また、この絵画は、ス

「今から客として飲みます!」これが若き日の私の“全力”だった。

いつかもう一度訪れたいと思っていた店があった。 それは福岡・久留米にある老舗のアイリッシュパブだ。 最初に訪れたのは1998年の7月、旅行情報誌「るるぶ福岡」の取材だった。 それから時が流れること17年。 2015年に夫と九州を旅行した時に、久留米まで足を延ばし、この店を再訪した。 久留米に着き、懐かしいパブのドアを開けると、カウンターの中にはマスターが1人。 夫とカウンターの椅子に腰掛け、「ギネスください」と私。 白いクリームみたいな細かい泡のギネスビールが注がれるの

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天地始粛・てんちはじめてさむし「8月28日〜9月1日」