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エシカルコンシェルジュ講座5 認証ラベル/お金を得ることについて考える

今まで一番難しかったのではないかと思われるこの講座!そして、参加者の意見も賛否両論、いろいろな意見を感じた回でした。


日本サステナブルラベル協会の代表山口さんのお話^^

まず、お話の中ですごく印象に残ったのが、「今の認証ラベルへの取り組みが完璧にサプライチェーンを網羅しているとは思えないし、将来的にはこのシステムが当たり前に行われて、この制度がなくなる世の中になっていてほしい」と仰っていたこと。


講座の講師の方々が仰ることって、みなさん繋がっているなと感じる時があるのです、まさにこの部分で感じました!


・今のやり方が目的になっていない。今、よりよい社会を実現するためのひとつの手段として行われているんだ、という意識

パタゴニアの佐藤さんのお話を聞いててとても強く感じた、目的と手段の話。エシカル講座の講師の方々は、ここがすごく明確になっているのですんなり自分の中にお話が入ってくるし、なんのための活動なのか!というのがとてもシンプルでわかりやすく、強く響きます。


・将来的には当たり前になって、この制度や言葉がなくなっていてほしい

ファッションレボリューションデーや、フェアトレードの話の中でも聞いたこの意見。いま活動されている方は、やはり目的がしっかりしているので、それが解決できて、今の取り組みが当たり前に行われる世の中になれば、あえてこの活動を行ったり支援をする必要はなくなるよね。でもまだ実現が難しいから、今取り組んでいるんだ。と考えている方が非常に多くて、私にとって新しい発見でした。自分のやっていることに誇りはあるけど、一生やり続けるということは、一生解決していないということ。解決するのが本来一番いいんですよね。確かに。


あとは、認証ラベルは専門機関が介入して発行していますが、この制度で証明できる安心がある一方で、認証をとるためにお金が発生するという部分も講座内で注目されました。

特に、日本はお金を得ることが悪いイメージに捉えられることが多く、認証ラベルが発行・持続されている過程でお金が発生することをマイナスに考える人がいることも事実です。あと、ボランティア的な立ち位置で活動をしているのにお金が発生するの?と、こういった団体はボランティアやチャリティーなどと一緒くたに考えられている傾向もありますよね。

私は企業勤めをしてから、どんな活動であれ継続していくためにはお金が必要だということが理解できましたし、それこそNGO団体や非営利団体は安定した運営費を賄っていくのは大変だろうなと感じてしまいます。

ですから、そういった団体がお金をとるのはどうなの?と感じてしまう日本人の意識があるのは、日本社会全体の問題だなとも感じます。

実際に学生さんが、認証ラベルの過程でお金が発生する部分に疑問を抱いていたのですが、私も社会人として納得してもらえるような意見を持ち合わせていなかったことに、自分で自分にモヤッとしました。これを大人がみんな説明できる世になっていれば、また違うんでしょうかね。


あとこの講座、毎回テーマは違うけど、やはり問題は複雑に絡み合っているので、関連したトピックが出てきたりお話が繋がることがよくあります。

すべては環境問題・人権問題・貧困問題・生物多様性問題に繋がっているあぁとひしひし感じます。

ちょうど昨日お話してくれたペオさんのお話でも、そう思うポイントがあったので詳しくは次回のまとめで。


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