エシカルコンシェルジュ講座2
2回目は「エシカルと金融」というテーマで
代表の末吉里花さんのお父様である末吉竹二郎さんが講義をしてくださいました!
世界でご活躍されているとのことで
どんなお話が聞けるのは本当に楽しみでした!
そして私は以前の会社で金融業界の複数企業様とお取り引きをさせて頂いていたので、
勝手に金融には親近感を抱いていたのですが、
それでも「エシカルと金融?どうやって繋がるの?」と思っていました。
全部聞き終わって、
「エシカルって実際何すればいいの?」を社会構造に組み込んでいくために、まず金融から変えていこう、という具体的な施策のことなんだ!と私は思いました。
まず2015年に採択されたパリ協定で、気候変動についての多国間の目標が決められました。
以下、朝日新聞デジタルからの引用です。
《パリ協定》 2020年からの温暖化対策の国際ルール。2015年12月の国連気候変動会議(COP21)で採択された。産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑えるため、今世紀後半に世界全体で排出を実質ゼロにすることをうたう。京都議定書では先進国のみが温室効果ガスの排出削減義務を負ったが、全ての国が削減に加わる。発効には、世界の排出量の55%以上を占める55カ国以上の締結が必要。(2016年8月29日配信記事から)
これを実現していくために、ヨーロッパ諸国は国の法律や制度をすでに変えているんだって。
大きなポイントは、これまで「低炭素化」を目指していたけど、「脱炭素化」を目指すようになった。減らすではなく、全く出さない。ゼロにすること。かなり目標を大きくしたなという印象だけど、それくらい猶予がない状況なんだなということが分かる。
国がこれを実行していくためには、企業を動かしていく必要がある。
企業が経営をしていくためにはお金が必要です。
新しい会社がたちあがる際にも融資が必要だったりします。
そこで金融企業がポイントになってくるのです。
これまで、融資の条件やポイントになっていたのはお金のことだけ。
収入の見込みがどれくらいあるのか、借金はないのか、とか。
この融資の条件を、今後サステナビリティな内容に転換していくというのです。
例えば、「この事業を実現するとどれくらいのCO2を排出することになるのか?」
「この商品の製造ルートはどのようなものか?児童労働の現場などはないか?」
そういうポイントがチェックされるようになるというのです。
すごい…!
お金でしか判断されないと思っていたので、これが実現するならすごすぎる!と私は思いました。
そういう基準で会社の存続が決まるのであれば、これまで特になにも気にしてなかった会社たちも、サステナビリティな方向にシフトしていかないと生き残れないよね。
しかも、GoogleやAppleなどの大手企業は、すでに利用するエネルギーを100%再生エネルギーに転換しているそうです。
Appleは、一緒に仕事をする企業にも100%再生エネルギーへの転換を求めているそうです。
そうなると、一緒に働きたい企業はがんばってそういう方向に会社を動かしていきますよね。
会社としてはそこまでサステナビリティを意識していなくても、
そういう方向にシフトしないと、会社が存続していかなくなるのです。これからは。
金融からそれ以外の業界企業へ、そうやって社会の仕組みが変わってきていることを知りました。
実際、日本の銀行や保険会社でも、近年色々な施策が発表されてきましたが
この事情を知らないと「なんでそんな施策とるの?」と思ったままだったなと思います。
そういう世界の動きがあり、これからは日本もそうなっていくよ、とのことで施策が作られているのだなと知ることが出来ました。
今の地球の状況だけを知ると、かなり危機的状況でとても絶望的な気持ちになるものだけど
世界はちゃんと動き始めているよ、ということも知ることが出来たので、
漠然とした無力感はなくなりました。
あとは個人がどれだけ動くかで、報道なども変えられそうな気がしています。
こういうことに興味がある人たちは、とてもプラスな明るいエネルギーを発しています。
興味や関心が近いし、起業予定とか会社の事業部を立ち上げるために、という理由で参加をされている方もとても多いです。学生さんもいます。
今の教科書にはエシカルについて書かれているそうですよ。
こどもの方が、エシカルや現在の世界情勢を知っているかもしれないですよね。
特に環境問題や気候変動は今なお変化し続けている分野なので、学び続けることはとても大事だと思いました。知ろうとすること、できることからするのがとても大事。
エシカルコンシェルジュ講座、修了まであと3ヶ月。
きっと人生が変わるような3ヶ月になるんだなとワクワクしています。
学んだことを少しでも書き残していきたいです^^
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