心の一病息災、不調との向き合い方について

体調を崩してはじめて体のことが気になりだす。そんな経験がある人は多いんじゃないだろうか。誰でも病気をするのは嫌だし、体調を崩すだけでも嫌になってしまう。だから体調管理をしようとするのだろうけど、その第一歩は普段の体調を観察することだと思う。調子が悪いときではなくて、普段の体調を観察する。

「一病息災」という言葉がある。無病息災ではなくて一病息災。無病の人よりも病気を持っている人のほうが自分の体に気をつかうので、かえって大病を患いにくいのだとか。同じことが心の病でも言えるんじゃないだろうか。心の病を抱えている、もしくはそこまで行かなくてもメンタル的な弱みがあると自覚している。そうすると自分の心の動きに気を配るようになる。「なんだか調子悪いかも」と早い段階で気がつくようになるので、そこで対処することができるようになる。逆に自分が精神的に強いと思い込んでいると、取り返しの付かないところまできてやっと心を病んでいることに気がつくことになる。

心の不調の対処とはなんだか難しそうだけれども、早い段階であればどうにかなると思う。まずは、調子が悪いということを自覚する。そうしたら、決して無理をしないこと。仕事をお休みする。カフェで気分転換する。誰かをランチに誘って話しを聞いてもらう。本当に状態が悪くなったら人と話しをするなんてできなくなるから、早めに話しをするのがポイントだ。早い時期であれば落ち込む日をコントロールすることもできる。調節して週末に落ち込むようにして、寝て過ごしたり暗い部屋で体育座りをして過ごしたりする。そうして、翌週は普通に仕事に復帰する。どういう対処をするかによらず、まずは自分の心の調子を観察すること。難しいことはない。ただ観察するだけでいい。

と言うのも、自分のこころの状態が悪いことに気づかない人が多いんじゃないかと思っている。気がつくのが遅れると、調子が悪すぎて自分では対処できなくなる。そうなる前に少しでも調子が悪くなったら、もっと言えば調子が悪くなる兆候が見えた時点で、すぐに気がついて対処できたほうがいい。心の病も早期発見、早期治療が肝心だ。

とにかく折れないことということを心がけている。ひとりで子どもを育てているとなおさら折れることができない。調子が悪い時に部屋でグダっとしているぶんには問題ない。とりあえずは子どもたちの食事だけ用意できればいい。早めにカレーやシチューなどを多めに作りおきして備える。いかに早く不調に気がつくかがポイントだ。そのためには普通を知るということが肝心だ。普通を知り、調子の悪さを早めに察知して、無理をしない。それが、頼る人のいない土地でひとり親として生きる僕の生存戦略だ。

それは努力とはまったく無縁で、ただただ自分のメンタルに気を付けるというだけだ。健康な人でも実践できる。あとは調子の悪さとは戦わない。受け入れる。人は調子が良いときもあれば、悪いときもある。無理をする必要はまったくない。まわりから見たら頑張っていないように見られるかもしれないけれど、僕の場合はそもそも普段から頑張っていないキャラを作り上げているので問題ない。調子をよくするのが重要なのではなくて、調子が悪くても折れないことが重要なのだ。

心の調子に関しては普段から気をつけているので、大きく調子を崩すことはない。一方で体の調子に関しては、特別体が弱いわけでもなく健康診断で問題が出たこともないので、あまり気にしていない。そろそろ何かしらでてきそうな気がするので、体のほうの調子も気を配らなければと考えている。

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