やすも

読書メモ

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最近の記事

読了ブログ グレート・ギャツビー 

「こんなに確かなことはない 金持ちはもっと金持ちに──貧乏人は子持ちになる」 「現実などというものに、じつは現実味はないのかもしれない、と思っていられた。この世界は堅い岩の上に築かれているようでいて、岩そのものは妖精の羽に乗っかっているということだ」 一般的な評価 英語で書かれた20世紀最高の小説 第2位(1位は「ユリシーズ」) 村上春樹さんが最も影響を受けたと断言している作品。春樹訳が存在することをすっかり忘れていて、他の訳で読みました。春樹訳はあらためて読みたいと思い

    • 読書メモ 思い出のマーニー(1967年 イギリス)

      ※特装版はもう新品では入手できない様子 「きのうは、もうすんでしまったわ。おとといもよ。そんなこと、ごちゃごちゃいい合ってて、きょうという日をむだにするのはやめましょうよ」 「長い目で見てみると、ものごとは、そうはっきりと黒白のつけられるものじゃないわね。責任はどこにでもあったと思うわ。それとも、どこにも、だれにもなかったのかもしれない。不幸が、いつ、どこではじまるかなんて、だれにいえますか? (以下、河合隼雄 解説) 「われわれは意図的に他人のたましいに手をとどかせること

      • 読書メモ 遠い声、遠い部屋 カポーティ 村上春樹 訳

        遠い声、遠い部屋(1948年)(アメリカ) トルーマン・カポーティ (著), 村上 春樹 (翻訳) 「優しさとは、多くの人がそう考えるように、哀れみのことではない。そして愛における幸福とは、すべての感情を相手に絶対的に集中させることではないと知る者は、更に数少ない」 「思い出、そう、思い出こそが我々という存在の大地と水なのだよ」 村上春樹さんによる新訳。 「夢の本」というワードがあり、「街と、その不確かな壁」の「夢読み」の着想はここから得たのかなと思いました。 ・海外

        • 読書メモ 逆張り思考 戦わずに圧倒的に勝つ人生戦略 成田修造

          https://amzn.to/455x9PF 兄はカデミックな世界で活躍し、現在テレビ、You Tubeチャンネルに多数出演する成田悠輔さん。弟にあたる著者・成田修造さんは、兄とは逆に実務の世界で活躍されています。 学生起業の失敗を経て、クラウドワークスCOO就任、現在は退任し、新たな道を模索されています。 学生時代に読みたかったなと思う一冊です 「本当に致命的な失敗をしている人は、世の中にほとんどいない」 「確かな安定とは『どこでも生きていける力が、身についた状態』の

        読了ブログ グレート・ギャツビー 

          読書メモ 名犬ラッシー(1940年 アメリカ)

          名犬ラッシー 「親が怒るときは、こどもに正直でいてほしいときだけだ。人はいつも、正直でいなくちゃいけない。うそをついちゃいけないんだ。こどもがうそをつこうとしていたら、親は本気で怒るものだ」 「しかし、犬は時計を見ながら計画をたてる、ということはない。すべて、"いま"どうするかだ」 「生きること。生きのびること。泥だらけになっても、雨や風にうたれても、気もちを強くもつこと。それこそが勇敢であるということだ。生きるのに必要なのは、勇気だ。」 「不満を口にして気が休まるなら、そ

          読書メモ 名犬ラッシー(1940年 アメリカ)