「こんなに確かなことはない 金持ちはもっと金持ちに──貧乏人は子持ちになる」
「現実などというものに、じつは現実味はないのかもしれない、と思っていられた。この世界は堅い岩の上に築かれているようでいて、岩そのものは妖精の羽に乗っかっているということだ」

一般的な評価
英語で書かれた20世紀最高の小説　第2位（1位は「ユリシーズ」）

村上春樹さんが最も影響を受けたと断言している作品。春樹訳が存在することをすっかり忘れていて、他の訳で読みました。春樹訳はあらためて読みたいと思います。村上春樹さんいわく、原文で読めないと良さがわからない。かつ、英語が得意なだけではダメで、ある程度小説の読み方を知っていないと良さが伝わらないそうです。
文章自体は、読み易いが、その描写が何を表現しているのか、どんな意味があるのかなどを考え出すと意外と難しく、そのあたりは村上春樹さんに似ていると思いました。
ディカプリオ主演で映画化もされているので、観てみたいと思いました。