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セカンドオピニオンと幼稚園

発達外来を探した経験のある方はご存知の通り、今は予約を取るだけでも半年待ち、人気の先生なんか尋ねようものなら1年がかりのキャンセル待ちってこともあるようです。
息子の人生に関わる大きな診断は信頼できる方に・・・と色々調べた結果とある先生にたどり着きました。ここでは名前は伏せますが(需要があるなら有料記事で公開するかも)、週1、2だけ発達外来をやっている先生です。
ダメもとで電話をしたのですが、まさかまさか偶然1週間後に急なキャンセルがあったとのことで運良く予約が取れました。
こういう時のために私の運はとってあったのか!!!!!とゾクっとしたのを今でも覚えています。(どちらかというと運はないタイプ)

そんな訳で行って来ました!予約金が高いことも敷居が高くなる原因ですが、後から先生に「内科診療は数分で診療が終わるけど、発達を見るとなると30分でも足りない。まともにやるほど続けられなくなる・・・」のようなお話を聞きました。お医者さんも利益が出なければ潰れちゃいますからね。妙に納得した話でした。

先生は「お母さんからは後で聞き取りしますからね・・」と息子に話しかけ始めました。
反応を見たり、声かけしたり絵本を使って名称を聞いたり。
その後に日頃の様子をお話ししました。その中で今すぐASDと判定できない要因として ①親への愛着行動がしっかりとあること ②見立て遊びができること
だからASDではない!という訳ではなくASDの傾向として当てはまらない部分がそこだというニュアンスだったかと思います。
もちろん個人差もあるし、ASDでも①②に該当する方もいると思います。
息子の他の様子を総合的に今見て、現時点では言葉の遅れで説明がつく範囲だと言われました。

それより多動の方が少し気になるかも?とも。息子、新しい空間にソワソワして落ち着いて座ってはいられませんでしたが、こんなもんかと思っていたので あぁそっち?という気持ちになりました。また半年後くらいを目安に見ていきましょう・・ということでその日は診断がつきませんでした。少しホッとしたのと、きちんと説明を受けられて、子供の様子を見てもらえて納得感のある診察となりました。

次の予約が取れたのは、そこからなんと9ヶ月後・・・。

この頃に通い始めていたプレ幼稚園を退園しました。家の仕事を手伝っていた事(保育園も選択できる)、その幼稚園では加配が必要な子、特別な援助が必要な子は見ないというスタンスだったこと、マンモス幼稚園だったことなどがあります。

プレはコロナ禍で面接こそなかったものの、丁寧に願書を書き、なんとか選考が通って、上履きを買い、上履き袋を縫い、プレ幼稚園用のスモックに腕をお通した息子を見た時は成長の嬉しさに込み上げてくるものがありました。だからこそ退園を選ぶときは悔しさと、普通の幼稚園に我が子は通えないのか?という不安でモヤモヤ苦しい気持ちになったことをよく覚えています。今でも少し胸がギュッとします。別に通い始めて問題行動があったり、先生に何か言われた訳でもありません。ただ、もし定型の子だったとしてもこの幼稚園の方針には少し疑問があるなと思った時に決断しました。息子が息子らしくいられる場所は保育園かもしれない。私自身が保育園で育ったこともありますが、教育よりも保育が息子に必要だと思ったからです。

お友達同士でおしゃべりしたり、しっかりお返事ができる子がいたり、すごいなと圧倒されたりもしました。それでも息子ができない子には私は思いませんでした。ただ園はそう見るかも・・・という不安もあり、要は十分に信頼関係を築けないと感じていたのです。今でもこの決断は本当に正しかった!!!!!と思っています。保育園探しなどはまた別の機会に綴ります。

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