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Face yourself!

ドイツに来るまでの半年間、Silencer Inc.という世界一、いや宇宙一イケてる会社で働かせてもらった。

ドイツでの生活ももう残り1ヶ月。

ほぼ毎日のように、今まで生きてきた23年間は一体なんだったのかというほど大きな壁にぶつかりながら、この言葉がいつも自分をあるべき場所に帰してくれる。

ドイツ留学が終わりを迎えようとしているこのタイミングで今自分が感じていることを曝け出そうかなと。


時は少し遡って、サイレンサーとの出会いは間違いなく人生を変える瞬間だったと思う。多くのことを学ばせてもらった。人生で初めての飲食経験。ドリンクを提供する手はガタガタ震えてて、お客さんと喋る時の声だってきっと震えてたし、その振動のせいかグラスだって割ったし、24時までお店やるのに23時超えたら眠くなって活動限界迎えるし、一緒に働いたみなさんにはたくさん迷惑かけて申し訳ないなぁなんて思う。

そんな中でもベストを尽くそうって心に決めてた。ドリンク作るのも遅いし、牡蠣も剥けなかったし、お酒の知識なんてまるでなかったし、健康に目も向けたことなかったけど、できることを全力でやろうって。

他の仕事との兼ね合いもあってあまり多く出勤することができなかったから、カウンターに立つ1日1日が勝負だったなぁ。お店に来てもらった人たち全員に最高の経験をしてもらうために自分ができることは何なのかって考えて考えてアップデートしまくって。


そんな日々の中で学んだことの一つが 、サイレンサーの合言葉 "Face yourself"

サイレンサーで働き出してから、今まで他人や環境、自分以外のものに向けていた全てのベクトルに集合をかけて、自分自身に向けさせた。

それからはすごく必死に生きるようになったと思う。

始まりは日報。

その日の営業で思ったことや感じたことを通して振り返りをしてたんだけど、こうやったらもっと会話が弾みそうだなとか、ああすればもっと喜んでもらえたかなとか、こうすればドリンクもっと早く作れそうだなとか、その日の営業で得たすべてのことを次の営業に生かすためにとにかく向き合った。

そこから自分の健康。

サイレンサーは『地球上全人類の健康をアップデート』って掲げてるから、当然働いてた自分もアップデートするしかないでしょ。健康の知識なんてほとんど0だったけど、徐々に自分の身体について知っていく感覚が楽しかったなぁ。

何を口に入れて何を入れないのか。自分の身体には何が足りなくて、逆に何が不要なのか。身体は口に入れたもので構成されてるんだから、そこに気を使えば自分の身体は自分自身でコントロールできるって知ったから。あと、セロトニン好き好きくんな時代もあった。だって、別名「幸せホルモン」よ?間違いないでしょ。みんなも朝日光浴しようね。

やっぱり健康ってワードだけ聞いたら「身体」のことばかり思い浮かべちゃうと思うけど、忘れちゃいけないのは「心」も合わせて健康ってことで。

日本にいたときにはこの本質に気づけていなかったのかなと。

日本にいる時は、当たり前だけど人と人との関係性の中で生きてて、ありがたいことに隣には常に誰かがいてくれてずっと幸せでずっと笑ってた。

素敵なご縁に恵まれて、色んな人が支えてくれて、色んな場所で素晴らしいチャンスに巡り会えた。

でも、ドイツに来たら周りには誰もいない一人の状況が待ってた。言葉通じないし、生活環境全然慣れないし、ジャガイモと揚げ物ばっかりだし、天気グズグズでずっと真っ暗だし、授業ついていけなくて途中で逃げ出したこともあったし、夜中にトイレ行ったら部屋のドア開かなくなってるし。ドイツのドアってドアノブ付いてるのに撚れないの、キモくね???

そんなこんなで日本だったら蹴飛ばしてたくらいの小さな小石に出会うたびに、どこぞのピエロのお面被ったバンドみたいな気分になってた。今思えば鬱だったのかもね。

日に日に挑戦する気力がすり減ってたのは肌身に感じてたけど、これ以上心が折れるのが怖かったから、部屋で抜け殻になってたらいつの間にか何にも飛び込めないへっぼい人間になってた。自分よりミジンコのほうが存在価値あるなぁとかリアルに思ってた自分が怖いけど、そんな感じ。

って感じにどん底な毎日を送ってた自分が、どうやって元気ビンビンにベネチアで財布を無くすまでに至ったかっていうと、それがまさしく”Face youself”だったのかなと。

立ち上がるにはめちゃくちゃ時間かかったけど、コケたまんまは無様だったからまずはちゃんと飯食おうと思って。アスリートの身体手に入れればこの世の大概のもん手に入るやろ、なんて思ってたから口に入れるものにはこだわった。(ビールに関しては片っ端からいろんなの飲んじゃう、、)その日活動するためのエネルギーになる炭水化物しっかり取って、体を作ってくれる肉や乳製品、それだけじゃなくて体の調子を整えてくれる野菜や果物も。幸運だったのは、意外と自分は料理できる人間だったってこと。この感じで料理できるタイプって知った人たちはみんなびっくりするけど、こう見えてもカレーはルーから作るタイプだから、玉ねぎだって2時間炒めちゃうからね。親が美味しいもん毎日作ってくれたからだろうなぁ、きっと。もちろん面倒なときもあるけど、ここを疎かにしたら自分はダメになっちゃうから今この瞬間を生きる自分のために料理する。でも、やっぱり食事で全部の栄養をカバーすることはできないから、必要な栄養素はサプリで補って。練習中でも足が攣りやすいからビタミンB1とカルシウム・マグネシウム摂ってるし、こっちは太陽出てることがほんとに少なかったからビタミンD3摂って、あとはマリオのスター食った状態になれるリポC摂ったり、、

サイレンサー愛強めな出国前の荷物準備

忘れちゃいけないのはレモクロとタンパックね!!!ノムさんにいただいたタンパックとゆいさんとかほさんの愛が詰まったレモクロでどん底から脱出したんで!!!愛!!!

みんな絶対に言うと思う。サプリとかきも!!!!!って。
でも、自分の身体なのにそれにすら目を向けられないお前らの方がミジンコ!!!!!
なんて言うてますけど。自分の身体を大事にできるのは自分だけだからね。大事にしてあげようね。ってな感じで口に入れるものにはこだわってる。それが自分への投資だったのかもしれない。エネルギーをしっかり蓄えて、また明日も羽ばたけるように。

実際にたくさんの変化があったわけで、「身体」が健康に向かってるなぁって肌で感じることができただけでも驚きだったのに、燃え尽きてたはずの「心」がまた動き出した。朝起きる時の気だるさも、夜寝る時の自分への失望も、一歩踏み出そうとすると邪魔をしてくる自分への無力感も、どっか行ってた。


なんだか小石が来ても、でっかい壁が来ても大丈夫な気がした。
だって、こんだけ身体に気を遣ってんだもん。


他人からしたら、今の自分の心は健康じゃないかもしれない。毎日毎日不安に駆られてる。常に何かを欲して、とにかく新しい環境に飛び込んで、いきすぎてたまに不法侵入しちゃうからね。怒られるのも、追い出されるのも、今まで積み上げてきたものを失うのも、怖くてしょうがないけど、言語が伝わるかどうかとか、自分の実力が見合っているかとかそんなことどうでもよくて、単純に自分の直感を信じてあげたいから。練習入れてって言ったら無視されるし、許可降りたのに30分で足攣ってもう来んなよって言われるし(これは自分が悪い…)、練習見たくて毎日プロクラブのアカデミーに通ってるけどゲート管理のおじいちゃんと仲良くなっただけで練習場にも入れてもらえないし、お前はドイツ語できないからいらない!ってチームクビになったし、傷ついちゃうよ、ほんと!!!!!

でも、自分にとってはいくら傷つこうがいくら虐げられようが、昨日の自分を越えようと今日という一日を精一杯もがけている状態こそ、「心」が健康な何よりの証拠。その根底にあるのは、間違いなくそれに耐えうる「身体」とその健康を追求してる自分自身への自信。それが自分が生きる上での土台なのかなと。今の自分の努力が実を結ぶか結ばないかなんて分からないけど、でもやり続けないことには決して実を結ぶことはないから、雨が降ろうが槍が降ろうが変わらず毎日少しだけ積み重ねられるように「心」を整えて、そのために「身体」を整えて、そのためにまた「心」を整えて、、

昨日はチームからもう来んなって通告受けたのに、今日はたまたま練習場入れてもらえてドイツでもトップレベルのアカデミー間近で見ることができて、でも明日はまたフェンス越しの練習を見ながらフェンスで区切られた現実と理想に傷心するんだろうし、明後日も新しい環境でたくさん傷つくと思う。そんな希望と失望が入れ替わり立ち替わり押し寄せてくるジェットコースターのような心理状態はどうなんだろ?
果たしてこの状態を健康って言えるのかなんて誰にも分からないだろうけど、10人いたら10通りの「健康」があると思う。


あなたの健康はおれの健康ではないし、おれの健康はあなたの健康ではない。

だからこそ "Face Yourself" なんだと、最近すごく思う。
そのきっかけが「健康」なんだと。
別に食事の全てコントロールしなくていいと思うし、コールドシャワーなんて浴びなくていいし、筋トレだってしなくていいし、毎日新しいチャレンジなんてしなくていいから。
ただ変わり映えのない日常の中に少し、ほんの少しだけ「健康」を「自分のこと」を考えてあげてほしい。
自分自身と向き合った先に見えてくるものがあるはず。それは間違いなくおれだけのものだし、あなただけのものだから。

なんか急に締まったんでこの辺にしときます。
あと1ヶ月弱もがき続けますんで、日本帰ったらドイツビール片手に土産話でも聞いてやってください。業者くらい買って帰るんで。

今日も生きるかぁ。


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