私は元養護教諭（保健室の先生）であり、
現在コーチング＆ヒューニングを使って
先生方のサポートをしています。

先日、０歳〜１歳半のお子さんを持つ
ママさんへ向けて子育て講座をしました。

子どもの幸せを願い、日々がんばる
ママや先生へ伝えたいことは共通して
いる部分が多いです。

今日は、そんな子育て講座でお話しした
一部をお伝えしたいと思います。



現在子育て中の方だけでなく、
子どもと関わる先生にも
読んでいただきたい内容です。

親も先生も子どものためにがんばる

親や学校の先生が願うことは
『子どもの幸せ』ですよね。

そのために　
好き嫌いなく何でも食べられるように
毎日がんばって料理を工夫したり。



勉強に遅れて困らないように
ワンツーマンで一生懸命指導したり。



保健室登校の子どもが他の子と仲良く
できるように色々やってみたり。

“がんばって”親も先生も


できないことをできるように。
周りに遅れないように。
周りと同じことができるように。


子どもへ接していますよね。







『できないことをできるようにすること』
『成長の遅れを取り戻してあげること』

が子どもの幸せではありません。

子どもの幸せとは何か

ある３人の子どもの話です。



夏になると小学1年生は朝顔を育てます。
Aさん、Bさん、Cさんの３人は
「いつ咲くかな〜」と
毎日楽しみに過ごしてしました。



ある日１番最初にBさんの蕾がつきました。
そして次の日にはAさんの蕾がつきました。
ちょっと遅れて、Cさんの蕾がつきました。





しかし、１番最初に花が咲いたのは
Aさんの朝顔でした。


それを見たBさんは焦って、
朝顔の蕾を手で広げようとしました。


さて、Bさんの朝顔は
どうなったと思いますか？

ーそうです。Bさんの朝顔は枯れて、
　ダメになってしまいました。





そして、Cさんの朝顔はなかなか
咲きませんでしたが


Cさんは毎日「いつ咲くかな？」
と楽しみにしながら
水くれをしていました。


そして最後には、誰よりも
大きな朝顔が咲きました。

朝顔は咲きたいときに咲きます。
朝顔の色は朝顔のなりたい色になります。



そのために私たちができることは、
朝顔を日に当てたり、
水や肥料をあげることだけです。





朝顔が咲きたいとき、
なりたい色にさせることで
健康で美しい朝顔になれます。



無理やり咲かせようとしたり、
思うように色を変えようとすれば
健康できれいな朝顔にはなりません。







子どもも同じです。

無理やりがんばらせたり、
親や先生の思うようにさせることが
子どもの幸せではありません。



心も体も健康で、
なりたいようになることが
子どもの幸せですよね。





親ががんばって子育てしなくても
子どもは育ちます。



先生ががんばって指導しなくても
子どもは成長します。

親や先生ができることは
水くれ（環境を整えること）と
待ってあげることぐらいです。



子どもが求めてきたときに
手を差し伸べられる環境を
整えておけばいいのです。


あとは子どもの成長を
待ってあげてください。

上手くいかなかった保健室登校

養護教諭の頃には保健室登校や
登校しぶりの子どもとたくさん
関わってきました。



何とか友達と接点を持たせよう。
学校に来てもらえるようにしよう。
教室に足が向かうようにしよう。



と前日からがんばって予定を立てたり
興味をひこうと準備をしたりしていましたが





全然うまくいかない！！！





挙げ句の果てに、保健室で
やりたい放題・わがまま放題
になることもしばしば・・・。





そんな毎日にイライラと疲れを
溜め込んだ私は、

がんばるのをやめました。

代わりに子どもがいつ勉強したい
となってもいいように
プリントを準備しておいたり。

教室に行きたいと思ったときに
すぐ対応できるよう
時間割や授業の内容を把握しておいたり。

“環境を整えておく”
ことだけしていました。

そんなある日、突然「暇だから」
と勉強をし始めました。



「次の時間何？」と聞かれたときは
「体育でサッカーだよ」と答えると
何の躊躇いもなく校庭へ行きました。





子どもの成長に心の中ではガッツポーズ。


保護者さんや先生方に喜んで
報告をしていましたね。

そんなことが続き、気がつけば
教室で過ごす時間が増えていき。
朝、保健室に来ることもなくなり。

いつの間にか保健室登校や登校しぶり
が終わっていました。

がんばりすぎなくて大丈夫

朝顔は咲きたいときに咲きます。
朝顔はなりたい色になります。





子どもはやりたいと思ったときに
やってみます。


子どもは自ら自分の
長所や特技を見つけていきます。





がんばって子育てをしているママさんへ
がんばって指導をしている先生へ

そんなにがんばりすぎなくて
大丈夫ですよ。

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受け付けております。

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