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”基本調味料でつくるVEGAN”ごぼうのコンフィ

冬は根のもの。大地の中で育つ野菜が持つ力強さと繊細さが好きです。
今回は大好きな根の野菜からごぼうで作るコンをご紹介します。時間は少しかかるけれど手間はかからず、長持ちして様々な展開ができるごぼうのコンフィは、冬の我が家の常連さん。コンフィは油のみで作りますが、展開料理は基本調味料を組み合わせて作ってみました。(さしすせそ全部使ったよ!)ごぼうの美味しさを存分に味わえるコンフィ、いかがですか?


<ごぼうのコンフィ>

<材料>
ごぼう 1本
お好みの油(クセのない米油や太白胡麻油がおすすめ) 適量

<作り方>
①ごぼうはたわしやザラザラのスポンジで優しくこすって、黒い泥の部分だけを洗い流し(※真っ白になるまで洗わないこと)、好みの長さにカットする。
②フライパンもしくは厚手の鍋(ル・クルーゼやストウブなど)にごぼうを重ならないように並べて入れてヒタヒタの油を注ぎ、極弱火でごぼうが柔らかくなるまで火を入れる。竹串等をさしてスッと抜けるくらいになったら出来上がり。


<ごぼうの繊細さを味わう>

コンフィはフランス料理の調理法。食材を長持ちさせるため油や砂糖に食材を浸す調理です。
今回のコンフィ油を使った調理ですが、イメージは油で茹でるって感じ。80℃くらいをキープして火を入れるのが良いのだけれど、おうちのコンロでそれをするのは至難の業。オーブンでもできるけどないご家庭もありますよね。なのでできるだけ低温で調理するため、油面がゆらゆら小さな泡が出ている状態でゆっくりと火を入れてください。直径1,5cmくらいのごぼうでつくったら、30分くらいでしっとり柔らかくなりました。

<コンフィを使っていろいろ>

ごぼうを丸ごと味わうパスタ

ごぼうの香りも丸ごと味わうオイルパスタです。ボウルに小さめにカットしたごぼうのコンフィと、ごぼうの香りたっぷりのコンフィで使ったオイルを入れてごぼうを入れておきます。通常時間茹でたパスタを湯切りして、ごぼうのボウルに入れて和えるだけ。オイルが足りないなぁと思ったら、足してください。お皿に盛ったら醤油を2〜3滴かけて胡椒をたっぷりかけて出来上がり。一口頬張った瞬間、身体中にごぼうの美味しさが広がります。至福の味。

ごぼうと春菊の味噌和え

さっと茹でた春菊と食べやすい長さにカットしたごぼうのコンフィをボウルに入れて、味噌を入れて手で揉み込むように和えるだけ。春菊1袋にコンフィは20cm分くらい、味噌は大さじ1ほどを使いました。味噌の種類によっても塩気が違うので、少しずつ足しながら味見しながら調整するのがいいと思います。
春菊の良い苦味とごぼうの土の香りの組み合わせは、お酒のおつまみにもぴったり。お弁当のおかずにもおすすめです。

ごぼうと甘酢玉ねぎ

ごぼうと甘酢玉ねぎの組み合わせ。紫玉ねぎで作っていますが、もちろん普通の玉ねぎでOKです。千切りにした玉ねぎを鍋に入れてヒタヒタの酢とひとつまみの塩を加えて沸騰させます。沸騰したら中火にして、砂糖やメープルシロップなどの甘みを少しずつ加えながらお好みの甘酸っぱさになったらOK。汁を煮飛ばして甘酢玉ねぎは完成です。粗熱が取れるまで置いておくと、酸味が落ち着いてより美味しくなります。
甘酢玉ねぎとごぼうのコンフィを一緒に食べるだけなんだけど、これがなんともクセになるお味なんです。少しオイリーなコンフィの後味を、甘酢玉ねぎがすっきりさせてくれるのでいくらでも食べられちゃいます。


ごぼうのポタージュ

ごぼうのコンフィを使ったポタージュ。一口大にカットしたごぼうのコンフィ20cm分くらいと大さじ1の炊いたご飯(冷や飯でOK)を鍋に入れ、ひたひたの水とひとつまみの塩を加えて弱火で煮ます。ご飯がおじやのようになってとろみが出てきたら火を止めて、さっき入れた水の倍量の豆乳や牛乳を加えてハンドミキサーで滑らかにしてください。再度温めつつ塩で味を整えたら出来上がりです。これで2人分くらいかな。
さらっとしたポタージュ。ごぼうの香りと甘味がじんわり染み入る優しい味です。


ごぼうって日持ちするし、そもそも日が経っても見た目があんまり変わらないから(笑)、使い残しをついつい放置してしまいがち。日が経ってしまうと水分が抜けて、いつも通りにきんぴらを作ったのにパサついて美味しくない…なんてことになってしまいます。そんなちょっとカサついたごぼうも、コンフィにすればしっとり柔らかく食べられるし、生そのままより日持ちもします。オイルからごぼうが顔を出さないように保存容器に入れて、冷蔵庫に置いておけば2週間は大丈夫(我が家調べ)。たっぷり使ったオイルは、ご紹介したようにパスタに使ってもいいし、ドレッシングにしてもいいし、炒めものに使うのもおすすめです。ほんのりごぼうの香りがして、いいアクセントになりますよ。
いつもよりちょっとだけ時間にも気持ちにも余裕がある年末年始のお休みに、コンフィを作ってみませんか?ごぼうの美味しさを再発見できること間違いなしです。


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