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矢本駅前に砂像お目見え 彫刻家の保坂さん 地震で崩れるも再制作

 世界的サンドアート作家で、今年4月から東松島市地域おこし協力隊員となった保坂俊彦さんによる就任後第1弾作品「昇鯉(しょうり)」のお披露目会が17日、JR仙石線矢本駅前の広場で行われた。

 保坂さんは秋田県能代市出身で、これまでに国内外で作品を手掛け、台湾で開かれた砂像世界大会で優勝経験も持つ砂像彫刻家。3年ほど前に同市月浜で伊達政宗像を手掛けたことをきっかけに、市内施設でも定期的に作品制作を実施。そうした縁で、地域おこし協力隊に就任した。

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砂像の完成を報告する保坂さん

 協力隊就任後、最初の作品として矢本駅前で作業にあたってきたが、1日の地震で完成間近だった砂像が崩落。改めて作り直しなり、9日ほどかけて完成にたどり着いた。作品「昇鯉」は、市内の青いこいのぼりプロジェクトから着想を得たもので、美しい女性が天に昇る鯉に思いをはせるイメージを反映させた。高さ2.4メートル、使用した砂はおよそ6トン。3カ月ほどはその形を保つという。

 お披露目式で保坂さんは「みなさんの前で作品を作れてほっとしている」と語り、今後に向けては市内の別な場所での作品制作のほか、子ども向けの体験教室などを開く計画を持っているという。

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 石巻市蛇田から長男一吹くん(2)と砂像見学に訪れた高橋信さん(41)、紘美さん(同)夫婦は「SNSで砂像のお披露目を知り、子どもと初めて電車に乗って見に来た。作品に圧倒され、子どもも興味を持っていた。自宅に最近砂場を設けたので、子どもと一緒に何か作ってみたい」と語っていた。【横井康彦】


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