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【妊娠②】流産かもしれないと言われた

前回の記事に書いたように、「計画的だが予想外の妊娠」をしたわけであるが、妊娠が確定するまでもひと騒動あった。
医者から「今回は流産かもしれないね」と言われてしまったのである。


検査薬による陽性反応


タイミングをとりしばらくたった頃、生理が遅れていることを意識する。
「もしかしたら・・・今回で受精できたのかもしれない」
そんな思いで妊娠検査薬に手を伸ばした。
(と言っても心のどこかで陰性だった時のショックから逃げていて、手を伸ばすまで3日程度かかった。期待を込めた分、判定を知るのは怖い)


結果は、陽性。
一瞬驚いた。しかしそのあとすぐに戸惑いのような不安な気持ちに変わった。
「まさか自分の身にこんな機会が訪れるなんて。もう後戻りはできない。状況を受け止めて、これからのことを考えなければ。」


その晩、旦那に陽性反応が出たことを報告した。
とても驚いていたあの表情はこれから先も忘れないと思う。一緒に喜びを共有できる人がいるって嬉しい。そう改めて思った。


産婦人科による診断

検査薬で陽性反応が出た週末、さっそく産婦人科に向かうことにした。
しかし診察に行く朝、トイレに行くと嫌な感じがした。確認すると、なんと出血していた。少量ではなかった。
すぐにネットで検索すると、妊娠初期は出血することは珍しくないこと、ただし流産の場合もあることなど、さまざまな情報が入ってきて困惑する。
「大丈夫、きっと大丈夫」
そう自分に言い聞かせるようにして朝一で産婦人科へ向かった。
診察台の上でエコーを診てもらうと、
「胎嚢*が見えない」
と言われた。(*赤ちゃんが居る袋のことで、妊娠初期はこの袋があるかどうかで着床の有無を確認する)
その後の診断で「出血量も多いので、もしかしたら流産して、既に流れてしまっているかもしれないね」とのこと。

悲しくて、受け入れたくなかった。
待合室で待っている間、「会いたかったな・・・」そんな思いが込み上げ、涙が出てきた。

一応、なるべく安静をとり1週間後再度診てもらうことになった。


1週間後の診察

この1週間、あまり妊娠のことは考えないように仕事に没頭した。
「もしお腹の中に居なくても、少しでも私たちの元に来てくれた事に感謝しよう」
そう思うことにした。

旦那とも、「(お腹の中に)居るかなぁ、居てくれるといいなぁ」と言ってお腹をさすりながら、願いと優しさを込めた。

そして2回目の診察。
なんと胎嚢を確認することができた。
ちゃんと、お腹の中に居てくれたのである。
「ありがとう・・」嬉しさと安心感と、感謝が込み上げてきた。
妊娠って奇跡的だ、そう思った。

後からの推測だが、1週間前の出血はおそらく赤ちゃんが着床する時に血管を傷つけてしまったためではないかと思う。

これだけ医学は発展しているが、妊娠の仕方は人それぞれで、思い通りに操作することも、何かあった時に原因が全部わかるものでもない。
自然の力に任せることが多いから、想いが叶うと、この運命に感謝してしまう。

ありがとう。

このお腹にいる小さな小さな命を大切にしたい、そう思った。

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