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ブランディングで大切な事は0を1にするんじゃない

ブランディングの依頼を頂いた時、それがすでに商品企画が住んでいる商品であるならブランドを1から作るのではなくて存在するブランドイメージのいい部分を引き出して行くブランディングをするのが大切。

ブランディング対象の商品にはすでにブランドイメージが付いていてお客さんやファンが付いているが多い事。社内での思い入れがあり会社として実は変えたくない事もあるからです。

今までのブランドイメージを一新しましょう!これは結構危険だと個人的に思っています。

なぜなら、ブランドイメージを変える事でマイナスに働きかねないからです。

例えば、老舗の居酒屋のブランディングを依頼されたとします。固定のお客様は50~60歳の男性で和食や地酒を楽しめるお店という設定で見ていきます。

この時、和食や地酒を20代にも浸透させるために店舗をカジュアルに販促ツールもカジュアルお洒落なものに変えましょうというブランドイメージを新たに作る事にして提案、実行に移したとします。

ここで起こりうる問題は、『固定のお客さんが置いてけぼり』だということです。今まで老舗の中で美味しい和食や地酒を楽しんでいたお客さんがある突然、カジュアルになって若者が多い店を見てどう思うでしょうか?離れていく可能性があります。

若い層を呼び込めたとしてもその顧客が固定客になる可能性はどれぐらいあるか?など計算すると今までマイナスになる可能性が高いです。

こういう事が起こらないためにも元々のいいイメージのブランドを活かしたブランディングで攻めたほうがいいです。

『老舗』、『和食』、『地酒』のキーワードと店舗ベースとなるイメージを変えない事が大事です。その中で例えば、20代の顧客を増やすには?など考えていくわけです。

ブランディングの依頼を頂いた時、それがすでに商品企画が住んでいる商品であるならブランドを1から作るのではなくて存在するブランドイメージのいい部分を引き出して行くブランディングをするのが大切です。

そうしないとプラスに成るどころかマイナスになってしまうと事がありますので注意しましょう。


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