花子・その愛 の話。・5 終 23.11.29

山本さんの後任が渡辺久美子さん。
こちらも少年少女から中年女性まで幅広く演じられる演技派。
代表作と言えばやはり、『ケロロ軍曹』と『あたしンち』母であろう。

実は『ケロロ』のほうはあまり存じ上げないので、もう一つの母のほうについて。
『あたしンち』の主役は本来みかんらしいが、『バカボン』と同様、実質母がもう一人の主役と言えよう。
僕の最初の母のイメージは、それこそ山本さんなどの「ザ・だみ声」な方が演じられるのかと思っていた。しかし、渡辺さん演じる母は可愛げを残しつつも「この人しかいない!」と納得せざるを得ないハマり振り。

考えてみれば『あたしンち』も令和版『サザエさん』とも呼べるホームアニメ。
両方のメインキャラを演じられるとは、実力派の証。
ところで余談だが、今年2023年2月に惜しまれつつ亡くなったタマちゃん役の貴家堂子さんの後任が、愛河里花子さん。
急だったにもかかわらず、こちらも見事な二代目ぶりだったが、『あたしンち』では水島さん(目が三角のおばさん)でもある。
いずれ花沢さんとタラちゃんが会話するときには、
「あーらタラちゃん」
「まーっ花沢さーん」
と言い出さないか心配である。(……?)

それでは、渡辺さんの今後のご活躍を

おっと、もう一方。

同時期に伊佐坂難物氏担当の声優が、中村浩太郎さんから牛山茂さんに交代。
体調不良からの長期リハビリのためらしい。

『サザエさん』は、ちょくちょく声優が変わっていくが、声優さんの高齢化を考えると仕方が無いのだと思う。
僕が生まれた年に始まり、54年経ってもまだ続いているのだから。

ついに、メインキャラクターで初回から担当しているのは主役の加藤みどりさんだけになった。
いつまでも続けてくださいとは言えないが、いつまでもお元気でお過ごしください。

僕にとってのドラえもんがいつまでも大山のぶ代さんであるように、かつて担当された方の声はこれからも忘れない。

サザエ話は尽きないが、とりあえずこの辺で。

(おわり)

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