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安井仲治展を見に行ってきました(素人がプロなるための260週の記録)

(第67週)
2月23日から4月14日まで東京ステーションギャラリーで開催されていた安井仲治展をギリギリセーフで見に行ってきました。
安井仲治氏は明治36年生まれの戦前の写真家で当時目新しかったカメラ、写真というものを、さまざまな撮影技法、表現で「写真芸術」という世界を切り拓いたパイオニアだそうです。
恥ずかしながら、私はこの写真展の企画広告を見るまでは、お名前は存じていたものの、具体的にどんな作品があるのか、全くの無知でした。
広告の中で「即興」という写真を見て衝撃を受けました。

そして絶対行きたい写真展ということで閉幕寸前に行ってきました。

無知の中で、うんぬんいうのは恥ずかしいのですが、率直な感想、感動を記録しておきたいと思います。

大正、昭和初期と機械としてのカメラの精度や現像の技術も成熟していない頃に写真撮影を芸術に仕上げた功績は本当に素晴らしいと思います。
海外も含めて、この時代の有名写真家の写真の多くは、構図の美しさだったり、光の捕まえ方などで感動することが多いのですが、安井氏の作品の多くにまるでモダンアートや絵画のような作品があります。
会場内はすべて撮影禁止だったので、うまくお伝えできませんが。。。。
たとえば、下の「斧と鎌」という作品。
ただ段差のの上に斧と鎌をおいてだけの写真なんですが、影をうまく使うことでシンメトリックなデザイン画のように仕上げています。

展示会図録より

そして、「即興」
これはモンタージュ技法といって、ツルハシを振る坑夫と花火の二つのネガを多重露光して作った作品ということです。
昨今、デジタルの世界でこういった技法は安易にできるようになりましたが
このような味のある作品として成立させるのは難しいと思います。

なんとなく歴史的な写真家というと、そのスタイルとか、主張とか、いい意味で強いアクのようなものを感じて、その尖った部分がその写真家の個性というようなものだと想うことが多いのですが、安井氏の作品をみると単純にアートとして感動してしまうのでした。
この時代の写真家は、いわいるスナップ的な作品が多いのですが、一枚一枚丁寧に綴られた写真芸術には、本当にびっくりでした。
(んー全然伝わらないだろうなあ。。。)
まあ、こんな拙い評論を読むよりはぜひ展示会の図録を手に入れてください。
(多分、東京ステーションギャラリー2階のストアでまだ売っていると思います)

これが3000円台は安過ぎる

GWにむけてますます創作意欲の湧いてくる今日この頃でした。
今日はこの辺で。。。


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