うすき ひでたけ

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最近の記事

給与法をめぐる議論を考える。

いわゆる給与法改正に伴い、様々な議論が行われています。公務員の給与体系について少し整理をし、私見を書き綴ります(あくまで私見であり、党や組織の意見ではありません)。 ※書き殴った感はあるので、必要に応じて修正加筆する可能性があります。その場合は箇所を明らかにし、随時追記を行うかもしれません。 1.国家公務員の種類 まず国家公務員の給与制度について簡単に説明します。 国家公務員には、一般職と特別職があります。 【人事院・国家公務員の数と種類】https://www.jin

    • 「内閣不信任案」提出をパフォーマンスと言わせないために。

      ※Twitterで書いたものが字数制限が故に、言葉足らずであったと感じたので補足、加筆したものです。 ※特定の政権の信任、不信任などの個別具体の話でなく、制度、手続きの抽象一般的な視点からの話です。御留意下さい。 1.内閣不信任決議案の概要 内閣不信任決議案とは以下のようなものです。 ・衆議院のみで提出可能 ・提出には少なくとも発議者1人と賛成者50人の計51人が必要 ・一事不再議(要は、同一国会で一回のみ提出可能) ・先決案件(衆参両院の本会議・委員会における内閣提出に

      • 読書「誰が農業を殺すのか(新潮新書)」

        ※単に書籍の読後の感想を述べるものであって、筆者等の主義主張に依るものではありませんのでご留意下さい。 1.本書の概要 日本の農業はどこへ向かうのか。ジャーナリストである窪田新之助氏、山口亮子氏の共著となる本書。 我が国の農業において”大切に”されてきた「保護農政」の考え方、その一方で軽んじられてきた「知的財産」の考え方を主な切り口として、”農産物”輸出、種子法・種苗法改正、コメ政策、有機農業やスマート農業など、今までの政府や国会で取り上げられてきた農業政策や農業現場の課

        • 「憲法記念日」に思う。

          5月3日は憲法記念日。1947年5月3日に現行の日本国憲法が施行されたことを記念して、1948年に公布・施行された祝日法によって制定された祝日です。2023年5月3日で77年目を迎えるわけですが、「日本国憲法」について思うところを記しておきたいと思います。 近いところで「憲法」が話題になったのは、本来的な意味での注目ではないのが残念ですが、憲法審査会でしょうか。衆・参の各『憲法審査会』では、国民投票や選挙制度をはじめとした議論が行われており、少しずつではありますが「憲法改正

        給与法をめぐる議論を考える。

          「国民民主党」が補正予算案に賛成したことを受けて

          1.はじめに 令和4年11月29日(火)、衆議院本会議において令和4年度第二次補正予算案が可決されました。 賛成会派は自由民主党、公明党の政権与党会派に加え、国民民主党。 反対会派は、立憲民主党、日本維新の会、日本共産党など。 国民民主党は令和4年度本予算、令和4年度第一次補正予算に続き、賛成となっています。 政府の当初予算案に野党が賛成に回るのは、少数会派を除けば、1978年の新自由クラブ以来44年ぶりでした。そこから続けての賛成は、永田町の「しきたり」からすれば極めて

          「国民民主党」が補正予算案に賛成したことを受けて