見出し画像

釜ヶ崎芸術大学ー表現の可能性についてー

私が、釜ヶ崎芸術大学と出会ったのは、大阪関西国際芸術祭にボランティアスタッフとして参加した時のことだった。

大阪関西国際芸術祭が催されると聞いた時、すぐに、参加することを決めて、連絡をした。

船場のエクセルビルの1フロアーで、釜ヶ崎芸術大学(以下釜芸)は展開していたが、圧倒的なパワーで、会場内を書とダンボールで埋め尽くしていた。私はそのパワーで元気が出た。

何やらごちゃごちゃしてはいたが、無機的なビルの空間が、帰って居心地が良かった。

釜ヶ崎芸術大学を運営する、NPO法人のこえとことばとこころの部屋、ココルームのことは、以前から知っていた。私の友達の、編集者の岩渕拓郎くんに、ココルームの本を編集してその本を見せてもらっていた。友達のアサダワタルくんも、ココルームの理事をしていることも後で知った。

私は最初、ココルームを誤解していた。釜ヶ崎の日雇い労働のおじさんたちに作品を描かして搾取をしているのではないか?ということだったが、釜芸があることによって日雇い労働のおじさんを支えていることになるということだった。

また、上記の写真のように、大きな庭が憩いの場所になっていることがわかって、私も長い時間、ここに佇んでいた。何か、懐かしい風景に出会った。

関西国際芸術祭には初日しか参加できなかった。私が病院に入院したからだ。関西国際芸術祭で初日、打ち上げをした時、ココルームのゲストハウスに泊まったのだが、薬を持ってくるのを忘れて、4日間、不眠状態だった。ココルームから帰る時も、お金が尽きて、西成から梅田まで1日かけて歩いた。ヘトヘトになり、次の日に、入院した。

釜芸は書と段ボールのインスタレーションだったが、そこで、俳句の講座と、民話の物語を作るワークショップがあり参加した。俳句は最初の5と7と5を三人別々に作って一つの句にするのだが、笑いが起こった。これは素晴らしいことだった。
俳句の句会で笑いが起こったのは初めての経験だった。

キティちゃんモテないほどの大金持ち
寒い冬こっぱみじんだよ我が心
みかんうま鏡の中の餅うまし

この日、NHKが取材に来ていた。参加して楽しかった。釜ヶ崎芸術大学の大学院の学生証をもらって、正直うれしかった。私は、病気がちだったこともあり、大学院に行きたかったけれどもいけなかった。大学院に行くお金もなかった。この釜ヶ崎芸術大学大学院卒業と履歴書に書く人もいるらしい。遊びもここまでになると本格的だと思う。私は、釜ヶ崎芸術大学のユニークさに惹かれ、ここ数日、講座に通っています。

何よりも、表現された作品が、自由で、規格外で、はみ出している。

楽しい。作品を作ることの喜びがある。ここに私は、釜ヶ崎芸術大学には未来があると思った。

これからも、釜ヶ崎芸術大学について書いていきます。喫茶店のスペースに大きな夢を詰めたようなココルームには未来があると思った。これからも釜ヶ崎の日雇い労働のおじさんたちを支え続けていって欲しいと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?