あなたの感じることは絶対に正しい 上原愛加 著

【共感した言葉】
「あなたは何にも悪くないということを理解する」
これが守られるということのスタートラインです。

だから❝感情には素直に従うこと❞-これがたいせつです。
それは、あなたの心によさそうな感情やきらきらとした感情、ふんわりした感情ややわらかい感情、あたたかい感情が呼びおこされるものを選び続けるということです。
反対に、あなたの心がすり減らすような感情が呼びおこされた時には、徹底して守ってあげることー
日々の心のうごきをみていると、圧倒的に後者のほうが多いことから、❝守ること❞を基本とし、たまによい感情が呼びおこされるようなことがあったら、それを選ぶーというようにするとスムーズです。❝守ること❞ができていないと、心はすりへり、前者のような感情を感じとるちからも鈍くなります。
守りに徹すれば、良い感情はクリアにはっきりとあなたの心に呼びおこされるようになりますので、とにかく・・・

腹をすえて守りに徹することだな!

そして、いつも忘れないことです。
感情は自然の働きによって呼びおこされるもので、あなたを超えているのだということを、
それこそがー

きみを導くんだっ!

ということを。

感情とは、一般的にそうであると考えられているように、❝個人的なもの❞ではまったくありません。
それは、個人のためにはたらくもの、ではなく全体のためにはたらくものなのです。その感情に導かれつづけていくことで、わたしたちは自分を超えてすべてのためにはたらくことができるようになるのです。


ひとつひとつの命がこの世界のなかに用意された❝あるべき場所❞におさまること。そこで、その命はすくすく育ちます。
そして、いつか自然と花を咲かせ、すると、こんなことが起こるかもしれませんー
そう、ひとつの命が❝あるべき場所❞におさまると、それを見た人に生きることの希望や勇気を自然と与えることができるようになるのです。

あなたが❝あるべき場所❞に辿りつくまでは、自然はあなたがちゃんとそこに辿りつけるように、さまざまな感情を呼びおこして(ときに、ひどく落ちこませたり、ひどく怒らせたりして!)あなたのことを導く必要がありました。
だからそのために、わたしたちはものすごい感情のアップダウンというものをときに経験しなければならなかったわけですが、その場所にあなたが辿りついてからはー

これはつまり、あなたの心がほとんどいつも、安定した、おだやかな状態に置かれるということです。
もちろん、自然は、あなたが生まれてからずっと、その命がつきるまで導きつづけるものですが、あなたが❝あるべき場所❞におさまったあとは、❝ズレないように❞とか❝ブレないように❞するだけに、その激しさをともなったはたらきをとどめます。

それよりも、あなたの心におだやかな心地よさをひびかせつづけ、揺るぎない安定感でしっかりと守り、❝そこでいい❞❝そこにいてほしい❞ということを教えようとするでしょう。
❝あるべき場所❞に辿りつく、その前にはいつだって、くりひろげられる自分とのたたかいがあるものです。だから、わたしたちはきっと必死にー無我夢中でそこにそこに辿りつくまでの日々を生きていくのでしょう。
そして、❝あるべき場所❞に辿りついたそのときにー

なんだか心がホッとする
あたし、ここで咲くわ

たとえこんなふうにはっきりと❝ここだ!❞なんて思わなくても、もしもあなたがその場所に辿りついたなら、あなたの命は深いレベルで自分の命が❝あるべき場所❞に辿りついたことを感じとり、そこにすっぽりおさまって、自然とそこで育ちはじめていくのです。
そうしてわたしたちは❝世界でたったひとつの花❞にー自分にしかできないことをちゃんとできる自分自身になっていくのです。

くりかえしますが、それは、何か目新しいことや偉大なことを成し遂げるということではありません。あなたを必要としている人たちのためにーあるいはとてもたいせつな、ひとつの命に希望や勇気を与えながら生きていけるようになるということなのです。

ただ、あなたがそこにいるーそれだけで

そうなんです!

自分の命がこの世界のどこでどんなかたちで、いったい誰のために、どのようにしてはたらくことがベストであるのかーということをわたしたちは知っているようで、知りません。
この世界には、わたしたちが知っているよりずっと多くの場所や、役割や、そこで必要とされるはたらきがあるのでしょう。
それはつまり、もしかしたら、あなたはあなたの知らない場所で考えもしなかった役割を担い、この世界のためにはたらいていくという可能性だってあるということです。
ただ、必ず、この世界のどこかに、あなたのために用意された❝あるべき場所❞があり、そこにおさまることで、あなたは、この世界の必要とするあなたにしか差しだすことができるようになる。
ーかけがえのないひとつの命として、全体を支えてはたらけるようになるのです。

それはつまり、❝感情は決して利己的なはたらきをもつものではなく、あなたを超えたすべてのためのはたらきをもつものである❞ということです。

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