朝の光は何もかもをリセットする力を持つという
例えば眠れない夜の代償としての真昼の闇を

まだ私がひとりぼっちを楽しんでいた頃の
「カーテンを閉めきった室内で何ルクスの光を何分浴びたら体内時計はリセットされるのか」についての研究
あれは入院患者が対象だったけど
どんな効果があったんだっけ


わたしは薄暗い非常階段のカチカチ点滅する壊れた誘導灯を見ていたら
何時間でも起きていられるのにな、なんて思ってた

夜が好きだ
闇が
静寂が

煙草の煙が充満した狭い箱の中で
音楽と喧騒に身を委ねる
喧騒の中で白濁したアニスを流し込み
目を閉じればそこはどんな場所よりも静かで優しかった

0+0=0
孤独×孤独
ナニモナイモノたちの言葉は甘く
ナニモナイモノのわたし
あなたと繋がって
白く濁った闇の中
Go iNto A dEep ‘TRANCE’

朝の光が連れてくるもの
御大層な正義感に溢れた井戸端会議
彼女や彼の正当化とマウンティングの繰り返しを
睡眠時間を削ってただ眺めている
リセットされたのは「何もかも」
それは正しいのかもしれないな
わたしもその光の中で
いい人の顔を貼り付けて、そっと毒を吐いている

もう剥がれかけて
歪んだ嘲笑のanswer
見え透いているの
わたしも(and…you

その恍惚は昼の闇の夢
電源をオフにして
その箱の中に
わたしの答えはありはしないの(and…

©JUNKO*

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