ドイツにおける保育について

Guten Tag!
こんにちは!

今日はドイツの保育について書いていきます。

ドイツは、連邦共和国であるため、アメリカのように「州」があります。
そして、州にかなりの権限があります。
例えば、小学校が4年間としている州もあれば、日本のように6年間としている州もあります。
そのため、州ごとに保育の現状も少しずつ異なるようです。
また、昔、東西が分裂していたころ、保育に対する考え方がそれぞれで違うものだったようです。
豊田和子(2017)さんによると、「旧東ドイツでは,社会主義での人格の形成という目標のもと乳幼児の集団保育施設が整備され,また女性の就労率も高く,結果として保育利用率は高い水準にあった。
旧西ドイツでは,乳幼児は家庭で母親が育てる,という伝統的な子育て観が根強く,保育施設は社会的な援助を必要とする子どもたちの救済施設として,また幼稚園は 3 歳以上の子どもの家庭養育を補完する教育施設として考えられてきた。」
とのことです。東は「全体で」、西は「個人で」というような保育体制がとられてきており、その名残がまだあるようです。

また、保育施設は「社会教育」の管轄下にあるようで、「学校教育」には含まれないというようなイメージがあるようです。

ドイツでは,3 歳未満児を対象とする保育所(日本における保育園)、 3~ 6 歳までの子どもを対象とする幼稚園に分けられています。親の就労によらず年齢ごとに施設が分かれています。これに加えて,保育所と幼稚園(あるいは学童保育所)の機能を併せ持つ総合的な保育施設「Kita(Kindertagesstätte)」があります。

日本でも、近年「認定子ども園」という保育園と幼稚園を統合した形態の施設が増えてきていますね。


文献
豊田和子(2017)ドイツ連邦共和国―統一後 の保育・就学前教育の動向.泉千勢(編). なぜ世界の幼児教育・保育を学ぶのか―子ど もの豊かな育ちを保障するために.ミネル ヴァ書房.127-157


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