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まるでジブリ映画のワンシーン 牛床詣所(うしどこもいしょ)へ

皆さまコンニチハ、ひでみです。

今日は屋久島日記・第2話をお届けします。

苔むした林道を進み、不思議な森へ。

どうぞ最後までお楽しみください。

屋久島に到着して初めに向かった先は「牛床詣所」と呼ばれる場所。

すごく独特の名前ですよね。スマホで予測変換されないので、Googleで「屋久島 うしどこもいしょ」と入力しようもんなら

こうなります

うしどこも一緒て!と声に出してしまいました。普通に違うだろ。

さて、気を取り直して牛床詣所の由緒ですが。

簡潔に言うと、屋久島の山岳信仰の聖地です。

屋久島には、各集落の代表者(男性)が霊山に登り、山の神々に感謝と平和を祈願する「岳参り」という約500年以上前から続く行事があるそうです。

霊山は女人禁制のため、入山ができない女性や子供が祈願する場、山から帰る男性を待ち迎える場として、この牛床詣所が現在でも使われているのだそう。

ここは山道の脇に小さな看板が出ているだけの、ひっそりとした場所。コンクリートで舗装された大通りから林道へ入り、歩みを進めます。

とにかく木や草がでかい!圧倒されてしまう。

山のエネルギーって、少し時間が経つと慣れてきますが、入った直後ってほんとゾクゾクしませんか?あれは何効果なの?この時も、空気が違いすぎて怖気付いてしまうほどでした。

鳥居には「大山神」と書かれています

ソワソワしているうちに鳥居が見えてきました。朱塗りになっていない木製です。

プリミティブバイブスが漂っておりますね。

まずはお参りです。私は何を隠そう実家が神社でございますので、お参りだけはじっちゃんの名にかけて!ちゃんと行っております。

ここでは祠も何もかも、境内一面が緑に包まれています。漂う空気から、神聖な地であるということが体感だけでハッキリわかる感じ。

雰囲気が千と千尋級
このシーン、魅力的ですよねぇ。
何故だか頭にこびりついて忘れられない。

境内には千と千尋の神隠しのワンシーンのような苔むした石像が・・・。

小さな石の塔は、疫病退散や大漁祈願、安全祈願のためのものだそうです。

石像は土偶や埴輪を連想させるような、なんとも原始的な顔立ち。異世界に迷い込んでしまったような気持ちになります。

千尋が怪しい石像の横で「戻ろうよ!お父さん!」と言った理由もわかりますよね。

実際ここから先に入ってみようとは到底思えなかったですもん。そう思うと、ジブリ映画で語られる"境界線を越えてしまった人に起こる悲劇"の描写はとても見事だなぁ!と感動します。

自然・野生・神の世界と、人との境界線。そしてそこにある独特の神聖な壁。それを越えたり壊したりすることがどういう事なのか、、「千と千尋」や「もののけ姫」をはじめ、ジブリ作品にはその辺りの恐怖というものが上手く表現されているように思います。だから単なるおとぎ話に留まらず、人々の心に訴えかける魅力があるのでしょう。

実際、宮崎駿監督は屋久島に何度も通って、ジブリ映画の森のイメージを作り上げたそうですよ。

直近のジブリと屋久島にまつわる話題といえば、最新作「君たちはどう生きるか」の主題歌「地球儀/米津玄師」のPVに、この牛床詣所がロケ地のひとつとして登場するということ!

見てみましたが、0:53のところで一瞬出てきてますね。

このPV、屋久島ワールド全開です。興味のある方は一度見てみてください。というか私は今、生まれて初めて米津玄師を聞きました。そもそもまず、ゲンジじゃなくてケンシなんだ・・・。勉強になります。

いやぁ、それにしても屋久島。
土地の空気から何から、普段の環境と違いすぎて、この時はまだ脳の処理が追いついてなかったですね。

記事を書くために写真を見返してるだけで、あの何とも言えない空気を身体が思い出すなぁ。

千尋がお父さんとお母さんを助け出し
元の世界に戻ってきたシーン
あっちの世界を振り返る千尋

私、今この顔になってるわ。

ほんと不思議な森だった・・・


✳︎✳︎今日はここまで✳︎✳︎

次回は「もののけ姫」の舞台となった場所へ!

▶︎次の記事はこちら◀︎

引き続きお楽しみください。


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